トルコGP 金曜記者会見 ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ・チーム代表)
ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ・チーム代表)
Q.来年はアメリカでレースが開催されることになりました。どんな影響があると思いますか?
ステファノ・ドメニカリ(以下、ドメニカリ) もちろんアメリカは世界最大のマーケットなので、素晴らしいニュースだと思う。チーム側は以前から米国GP復活を希望していた。テキサスも、私たちの市場なので、たいへん重要な決定だ。
Q.スペアマシンや新しいタイヤの供給元などについて、あれこれ取り沙汰されていますが、テストが制限されている状況で、どう対処するのでしょう?テストの回数とタイヤの種類の兼ね合いもあると思いますが。
ドメニカリ: それが重要な点で、タイヤメーカーが決まったら、すぐに話し合う必要がある。テストがどの程度制限されるかということが重要になることは間違いない。
Q.先ほどコストのことが話題になりましたが、レースの数が年間20戦にも増え、やがては24戦になるとも言われています。開催数が増えることとコスト削減の要請は矛盾しないのでしょうか?
ドメニカリ: 個人的には20戦ぐらいがいいと思うので、24戦までは行って欲しくない。しかしそれは、あくまで私自身の考えだ。実際に24戦という話が出るかどうかは別にして、それだけ報酬がもらえるのなら問題ない。
Q.アメリカGPについてですが、コストや労力の面で、モントリオールと連戦にするべきだと思いますか?
ドメニカリ: 移動や輸送を含めて、最善の方法を考えるべきだろう。テキサスからモントリオールまで飛行機で何時間かかるか知らないが、5
時間くらいだろうか。それならスペインからモナコまでトラックで移動するより早いくらいだから、可能性としては考えられる。チームの準備やコストにも影響
することだから、慎重に考えて結論を出すべきだろう。
Q.タイヤの話にもどりますが、決定を下すのは誰なのでしょう?
ドメニカリ: 形式上、タイヤの供給元はレギュレーションで指定されることになる。しかし実際は、もすこし複雑だろう。いろいろと明らかにしなければならない要素が絡んでいる。時間も限られているので、そろそろ結論を出すべき時期が来ているのだが…。
Q.マシンの面で、将来的にレース内容をより充実させる方法は考えられますか?
ドメニカリ: たとえばグランド・エフェクトだが、現状では無理だとしても、2013年から採用される新しいエンジン規定の下でなら、可能性があるかもしれない。F1マシンを根本から考え直して見るのも、悪いことではないだろう。
Q.このレースでFダクトを使うことは、決まっているのでしょうか?
ドメニカリ: そのつもりだ。
Q.その理由は?
ドメニカリ: 使った方が速そうだから。データを見るかぎり、そうなっている。
Q.あまり確信があるようには聞えませんが…
ドメニカリ: そう、速そう、と言ったんだ。