ヨーロッパGP 金曜日記者会見 ペーター・ザウバー
Q.先ごろ、世界モータースポーツ会議が開かれましたが、ピレリ・タイヤや可変リヤウイングなどがチームに及ぼす影響について聞かせて下さい。
ペーター・ザウバー(以下、ザウバー) タイヤについては、いいことだと思う。きっとピレリはいい仕事をしてくれるだろう。KERS※は、先進技術の導入に意義がある反面、マシンが複雑化し、コストがかかるという問題もある。可変リヤウイングは、夢のような話だ。これについては、来シーズンが始まって3レースほどしてからでないと、何とも言えない。他に、追越しを容易にするための興味深いアイデアもいくつか出された。
Q.今シーズンはなかなか苦労しているようですが、そろそろトンネルを抜け出すことはできそうですか?
ザウバー: まずエンジンの信頼性を確保しなければならない。ずいぶんトラブルがあったから。それでも、フェラーリとの関係は良好だから、協力して原因を究明し、解決に努力しているところだ。
Q.当面、ライバルと考えているチームはどこでしょう?
ザウバー: トロ・ロッソだろうね。それからウィリアムズ。フォース・インディアには、差をつけられてしまった。
Q. フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロは3台目のマシンを走らせるよう提案していますが、これについての意見は?
ザウバー: 今は12チームもいるから、3台目のマシンを走らせる必要はないだろう。参加チームが7つくらいに減った場合には、検討するべきかもしれない。
Q.FIAは、チーム関係者にライセンスを発給すると言っていますが、このことについて、どう思いますか?
ビジェイ・マルヤ: FIAがF1関係者の資格を与えるということだが、別に問題はないだろう。もともと競技規則に従ってレースをしているのだから、それにライセンスが必要になったとしても差し支えない。
ザウバー: ライセンスがいるのなら、受けるまでで、問題ないと思う。
Q.皆さんはGP2のレースを観て、新人ドライバーを発掘する参考にしているのでしょうか
ザウバー: もちろんGP2もGP3もフォローしている。ただ、今のところウチには可夢偉がいるから、ドライバー選びを意識しているわけではない。若いドライバーはひとりで十分だからね。
※KERS
ブレーキング時のエネルギーをチャージして、推進力にするシステム。搭載することで、スタートやストレートなどの強い味方になる。