ハンガリーGP 木曜記者会見1/2
木曜恒例の記者会見に、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、 ロバート・クビツァ(ルノー)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、山本左近(HRT)が出席した。
Q.ここは地元のレースのようなものですね?
ロバート・クビツァ(以下、クビツァ) そのとおり。ポーランドではF1のレースがないから、ここがいちばん近いし、ポーランド人のファンも大勢やって来るからね。
Q.モナコほどではなくても、有利なサーキットと考えているようですが?
クビツァ: 僕たちのマシンは、サーキットの性格に合っているから、上位を狙えると思う。どのチームも開発が進んでモナコの時とは状況が違うけれど、それでもアドバンテージはあるはずさ。マシンも変っているし、走ってみないと何ともいえないけどね。
Q.指摘されているルノー・エンジンのパワー不足は問題ないのでしょうか?
クビツァ: 数字の上ではそうなっているけれど、実際にどれだけ差があるのか、判断できないよ。残念ながら、ルノーのエンジンが強力じゃないのは、今年が初めてというわけではないしね。
Q.シーズンの途中からF1に参戦するのは楽じゃないと思いますが?
山本左近(以下、左近) たしかに理想的な復帰の仕方ではないですが、とにかくチャンスをくれたチームに感謝していますし、もう3戦目なので、全力をつくすつもりです。ここは2006年と2007年にも走って、昨年はGP2を経験しているので、もう4回目ということになります。個人的に好きなサーキットなので、何とか頑張ってひとつでも順位を上げたいですね。
Q.明日は雨かもしれません。そうなるとグリップが良くなるのに時間がかかりそうですが?
ルーベンス・バリチェロ(以下、バリチェロ) そうなった方が、金曜と土曜の展開が面白くなるんじゃないかな。完璧に近いセッティングを出す時間がなくなるわけだからね。いつもは速くないマシンにも逆転のチャンスが生まれるだろうからね。ちょうどQ3へ進出できるようになったところだけど、まだトップチームには手が届かないという状況だから、どうなるか楽しみだよ。
Q.しかもウィリアムズに合ったサーキットということですからね。
バリチェロ: まだウィリアムズでここを走ったことがないから何とも言えないけれど、去年も速かったみたいだし、モナコと同じように、ダウンフォースをかけるタイプのコースだから、チャンスはあるはずだよ。とにかく、与えられた条件と状況の中で、最善をつくすだけさ。
Q.1年前、おそろしいアクシデントに遭った場所ですが?
フェリペ・マッサ(以下、マッサ) それ以前から、ここではあまりツキがなかったんだ。2006年は後方からスタートしたし、2007年も良くなかった。2008年は、3番目のグリッドからトップに立ったのに、だんだんペースが落ちて、かろうじて先頭を守っていたら、ラスト3周というところでエンジンがブローアップしてしまったからね。去年は、ここへ来る前から苦戦していたし…。キミ(・ライコネン)が2位に入賞したことからも判るように、ここでは明るい兆しが見られたんだけど、その矢先にあんなアクシデントが起ってしまったんだ。とにかく、いろいろな意味で僕には特別な場所だから、これまでのツキのなさを逆転できるように、頑張るつもりだよ。
Q.病院の人たちに挨拶できましたか?
マッサ: サーキットに詰めている病院関係者やマシンから脱出するのを助けてくれたマーシャルのほとんどには挨拶できた。僕を助けるために全力で働いてくれる人がいるというのは良いものだね。
Q.先週はハードタイヤに不満を洩らしていましたが、ここの組合せはどうでしょう?
マッサ: 前回よりは、はるかに良いと思うよ。
Q.ホッケンハイムのレースを終えた今の心境は?
マッサ: たいへんな時もあるものさ。とにかく、そこから教訓を得て前へ進んでいくしかないよ。そうすることによって、強くなるんだからね。今の僕は強いし、このレースを楽しみにしているよ。