ハンガリーGP 木曜記者会見2/2
Q.あなたもここで優勝していますね?
ヘイキ・コバライネン(以下、コバライネン) いつも期待の大きいサーキットなんだ。これま
で、唯一の勝利を上げた場所だからね。フェリペとルイス(・ハミルトン)には気の毒なレースで、本来なら3位というところだったけれど、相手のトラブルに
助けられて、素晴らしい瞬間を味わうことができたんだ。フィランドからたくさんファンがやって来てくれて、地元のような雰囲気もある。今年は、難しいレー
スになると思うけれど、とにかく楽しむつもりだよ。
Q.マシンとの相性も良さそうということですね?
コバライネン: ヴァー
ジンが特に力をつけてきていて、ホッケンハイムではすぐ前を走っていたけれど、とにかく他の新チームに勝つことが目標だよ。既存のチームとの差も、シル
バーストンのような高速コースよりは小さくなるんじゃないかな。こういうダウンフォースを強くかけるコースでは、いい走りができると思うよ。
Q.信頼性の問題はどうでしょう?
コバライネン: ホッ
ケンハイムでは大丈夫だったけれど、ヤルノ(・トゥルーリ)のマシンにトラブルが発生したからね。不運をみんな引き受けてくれたような感じだよ。ここでは
ぜひ、2台とも完走できればね。もちろん、不安がまったくないわけではないよ。もうトラブルは起らないと断言できる状態ではないだろうしね。それでも、と
にかくチームは、マシンを完走させるため、できる限りのことをやってくれているよ。
Q.ホッケンハイムの一件で、フェラーリへの見方が変ることはないのでしょうか?
マッサ: これまで以上に良くなるよ。
Q.先週のことで、ブラジルのファンは明らかに失望しているようですが?
マッサ: そんなことはないよ。僕が何よりも祖国を大事に思っていることは、これまでに何度も証明してきたとおりだし、今もそれは変らないよ。
Q.ドイツでは否定していたチームオーダーの存在に対し、FIAが有罪の判定を下しました。ここでも、おなじ状況になったら、おなじことが起るのでしょうか?
マッサ: 先週のことをいくら話しても無駄だと言ったはずだ。先のことを考えないと。だから、どんな状況であれ、僕は勝つために戦うまでさ。
Q.チームのために働くということの中には、チームメイトを助けることも含まれているのでしょうか?
マッサ: いや、そうは思わない。チームの利益が最優先されるということださ。
Q.チームメイトのタイトル獲得がかかっている場合はどうですか?
マッサ: そういうことは以前にもあったんだ。2007年、それから2008年も。また別の問題だろうね。チームメイトがチャンピオンになれる状況なら、それをアシストするのがチームのため、ということになるんだ。
Q.勝ちに行くことを、チーム側は認めているのでしょうか?
マッサ: チームのみんなも、僕がただ参加するためだけではなく、勝つためにここにいることを知っているよ。チャンスがあれば、いつも優勝を狙っているからね。そうでなければ、チームプレーに徹する。それがプロというものじゃないかな。
Q.チームオーダーを禁止する規則は廃止するべきだと思いますか?
バリチェロ: 僕
たちが決めることじゃないからね。ただ、レースをしているかぎりは勝ちたいわけだし、”今回は君を勝たせる”なんて言われて優勝しても、嬉しくはないだろ
う。僕はそういう真似をしたことがないし、これからも考えは変らない。ただ、世界タイトルと引き換えに悪役になるというのなら、まったく気にしないだろう
ね。
コバライネン: こんな議論より、レースに集中したいよ。
クビツァ: カンタンな話で
はないと思う。ドライバーはチームのために働いているからね。好むと好まざるとにかかわらずに、それは大切なことなんだ。シーズン終盤に、好成績を収める
チャンスがあるなら、チームがドライバーに何らかの指示を出すのは当然のことだと思う。ドライバーもそれに従うはずさ。チームメイトに先を譲るというのは
容易なことではないけれど、それが明らかにチームのプラスになる場合もあるんだ。実際にずっと行われていたことで、そういう時はチームメイトを前へ出させ
ても、抵抗を感じることはないわけさ。それを止めているのは現行の規則だけじゃないかな。この10年間、ずっとそうだったし、これからの10年も変らない
と思うよ。
Q.フェラーリで同じ経験をしてきた者として、アドバイスはありますか?
バリチェロ: レースのあと、電話をしてもう話すべきことは話したんだ。だから、これは僕とフェリペの問題だ。もっとも、ほとんど助言することはなかったけどね。彼も、以前の僕とおなじように考えているから。
Q.ひとつ確認したいのですが、あなたは現在、ナンバー2ドライバーなのですか?
マッサ: 僕はナンバー2だ、なんて言いながらレースをしたくはない。だから、今の質問への答えはノーだよ。