メルセデスの接触と最年少ウィナー誕生!!–スペインGP決勝
最年少ウィナー記録を大きく更新したマックス・フェルスタッペン。18歳と227日のオランダ人。オランダ初のF1GPウィナーでもある。
2016F1GP第5戦、ヨーロッパラウンド緒戦となるスペインGPは、F1史上に残るバトルの連発と最年少ウィナー誕生に湧く話題満載のレースだった。
まず、レースを前に、レッドブルが、突然の”異例トレード”を断行。18歳のマックス・フェルスタッペンがレッドブル入り。空いたシートにダニール・クビアトが座ることになっていた。そして、渦中のその18歳のオランダ人マックス・フェルスタッペンが優勝する予想外の展開となった。
1周目に、フロントローの最強軍団メルセデスの2台が接触するアクシデントでレースは始まった。
3戦ぶりのポールポジョンからスタートしたルイス・ハミルトンがスタートで遅れ、ニコ・ロズベルグがトップで1コーナーを回った。
ハミルトンは3コーナーを立ち上がったところで逆転を試みてロズベルグの右にノーズをねじ込んだが、ニコ・ロズベルグは引かずに接触、2台は激しくクラッシュしてコースオフ、メルセデスのスペインGPは終わり、二人の間に”遺恨”を残すことになった。
メルセデスが消え、トップに立ったのは、リカルド+レッドブル。”新参”のフェルスタッペンを予選で下して3番グリッドを獲得、先輩の意地を見せていたリカルド。しかし、不可解なタイヤ交換で後退。終盤は、フェッテル+フェラーリに追いついてサイドbyサイドの好レースをみせたが、残り数周になったことろでタイヤのパンクに見舞われて表彰台は遠のいた。
序盤に2位に着けていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ベテランのライコネン+フェラーリの激しい追い上げを凌ぎきって66周を走りきり、セバスチャン・フェッテルの20歳73日の最年少記録を大きく更新する18歳227日という記録を打ち立てた。
オランダ人として初めてのF1GP優勝であり、表彰台には、見慣れないオランダ国旗がはためき、聴き慣れないオランダ国歌が流れた。
マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがパワーを失ってリタイアしたが、ジェンソン・バトンが9番手に食い込んだ。
次は、伝統のモナコGP。2週間後の5月29日(日)に決勝レースが行なわれる。
◆2016F1GP第5戦スペインGP結果
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ライコネン+フェラーリ
3. フェッテル+フェラーリ
4. リカルド+レッドブル
5. ボッタス+ウィリアムズ
6. サインツ+トロロッソ
7. ペレス+フォース・インディア
8. マッサ+ウィリアムズ
9. バトン+マクラーレン・ホンダ
10. クビアト+トロロッソ
11. グティエレス+ハース
12. エリクソン+ザウバー
13. パーマー+ルノー
14. マグヌッセン+ルノー
15. ナッセ+ザウバー
16. ウェーレイン+マノー
17. ハリヤント+マノー
※以下、リタイア
18. グロジャン+ハース
19. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
20. フルケンベルグ+フォース・インディア
21. ロズベルグ+メルセデス
22. ハミルトン+メルセデス