イタリアGP、それぞれの心持ち
レースの主導権は、マクラーレンが握りそうだ。フェラーリもいい感触の金曜日から”地元のレース”を始めることができ、そして、F.アロンソがポール・ポジションを奪った。
レッドブルは、今年初めて”圧倒的に速いマシン”ではなくなっている。「去年もここではそうでした」とブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部長は明かしてくれた。確かに、去年も9番手と10番手からのスタートだった。
そこに今年は、”ドライバーの争い”が加わった。金曜日と土曜日のフリー走行でトラブルを出したにも関わらず、M.ウェバーがS.フェッテルを上回っている。これがS.フェッテルのプレッシャーを加速すると、スタート直後の1周目に”ひと暴れ”が起きるかもしれない。
一方、”チャンピオンシップ”という状況から、守りのマクラーレン、攻めのレッドブル、そしてここだけはなんとかしておきたいフェラーリという視点も見逃せない。3チームのうち、L.ハミルトン、J.バトン、F.アロンソのチャンピオン経験者に対して、老練なM.ウェバーがどう挑むか。S.フェッテルは、この4人に比べれば、”経験”という武器が弱点になる。焦りがレースの方向を変えることになるかもしれないが、ここを切り抜ければ、将来につながる、という見方もできる。
スタートは、14時(日本時間21時)。レースは53周で争われる。
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