シンガポールGP 決勝トップ3 マーク・ウェバー
3位 マーク・ウェバー
「スタートは完璧だった。セブ(フェッテルの愛称)も言ってるように、二人揃っていいスタートができた。これはチームにとってすごい好材料で、今後のレースの組み立てという点でも、ほんとに楽になるはずだ」。
「序盤にセーフティ・カーが導入された時点で、僕らはピットインする決断を下した。一応僕は無線でチームに問い合わせて、これが正解だという返事をもらった。でも実際にタイヤ交換した時、僕は思わず、「こりゃハードタイヤで、ものすごく長く走ることになるぞ」って自問したよ。とはいえコースに復帰して順列に付いた時には、「悪くないかも」って思うようになってた。それほど極端に、ポジションを落としてたわけじゃなかったからね。何人か抜いて、ルーベンス(・バリチェロ)の後ろに迫った。でも彼はとてもうまくて、かわすことはできなかったよ」。
「その後2回目のSC導入があって、ルーベンスがピットインのためにいなくなってくれた。でも今度は、周回遅れの処理にずいぶん苦労させられた。特にヴァージンの一人、どっちのドライバーかわからなかったけど、本人は精いっぱい邪魔にならない抜かれ方をしようとしていた。でもその時に、すぐ後ろにいたルイス(・ハミルトン)が一気に仕掛けてきた。その両方を一度に相手にするのは、メチャクチャ大変なことだったね。そしてコーナーで、ルイスと絡んでしまった。接触自体は、モンツァでのマッサのと似ていたと思う」。
「その後はけっこう大きな振動がフロントに発生して、このまま完走できるか心配だった。とにかくここにいる二人は、ともに素晴らしいレースをしたよ。週末を通じても素晴らしい運転だったし、観ていた人はみんな十分に満足してくれたと思う。僕自身、3位入賞に不満はないね」。
【柴田久仁夫】