日本GP フリー走行3 序盤
<10時45分>
コース・インスペクションを終えたセーフティ・カーがピットに戻ってきた。気温、路面温度とも20℃。”10月中旬”の例年並みと天気予報は伝えているが、冷たい雨の肌寒い気候の中で、フリー走行が間もなく始まる。
<11時00分>
そぼ降る雨の中を、いつものように、アルゲルスォリ/17トロ・ロッソ、ディ・グラッシ/25ヴァージン、山本左近/20イスパニア、グロック/24ヴァージン、セナ/21イスパニア、ブエミ/16トロ・ロッソと、下位グループがコースに向かった。彼らにはトップチームのような豊富なデータもなく、GPS探知のシステムもない。状況がどうであれ、走り込みは最優先課題だ。
<11時03分>
とはいえ、トップチームも、不安定な天候の中では、実走行による確認事項もある。マッサ/7フェラーリ、フルケンべルグ/10ウィリアムズ、ハイドフェルト/22ザウバー、バリチェロ/9ウィリアムズもピットを後にした。
<11時05分>
デグナー・コーナー手前までの新舗装と、そこから先の旧舗装の差を、ブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部本部長は、「小雨と大雨の違いがあると、国内のドライバーから聞いている」と明かしている。
ドライでも、「ドライとちょい濡れの差」という舗装によるグリップの違いをかぎ分けながら走る。鈴鹿は、単にレイアウトだけでなく、もう一段、難易度の高いコースになっている、ということだ。
<11時11分>
バトン/1マクラーレンが水しぶきを上げながら、二度目の確認走行を敢行中。クビツァ/11ルノーもピットを後にし、コースに出ていないのはハミルトン/2マクラーレンだけになった。
<11時13分>
一端ピットに戻って微調整したマシンで再びコースに出たグロック/24ヴァージンが、スプーン・コーナーで軽くスピン。
<11時19分>
アルゲルスォリ/17トロ・ロッソが単独走行。連続周回には至らず、まだ誰も周回タイムを記録していない。