韓国GP 決勝トップ3記者会見 フェルナンド・アロンソ
優勝 フェルナンド・アロンソ
二人揃って表彰台に上がれたし、僕にとってもチームにとっても、今季最高のレースのひとつだった。この週末はずっとマシンも早かったし、レースも自信があった。でもウェット路面では、何が起きるかわからない。今日はかなり難しいレースになることを、午前中の段階で覚悟したよ。特にここは誰にとっても初めてのサーキットで、ウェットレースのデータはゼロだったからね。とにかく、生き残ろうと思った。そして勝てた。これは確か、僕にとって初めてのウェットレースでの勝利だと思う。だからいっそう、うれしいね。
これで僕らは、選手権トップに立った。でも状況は、そう大きく変わったわけじゃない。今年の新しいポイントシステムでは、たった1戦で順位がひっくり返ってしまうからね。入賞圏内でフィニッシュできなければ、25点を失う。だから僕の暫定首位は、今のところ何も意味がない。今日は確かにマーク(・ウェバー)とセバスチャン(・フェッテル)が不運に見舞われたけど、残り2戦でそれが僕に振りかからないという保証はないしね。とにかくコンスタントに表彰台に上がり、できれば勝つ。選手権を制するには、それしかないよ。
ちなみにピットインの時のタイムロスは、僕のミスだった。ブレーキングでロックさせてしまって、通常の停止位置に止まれなかった。それでメカニックに、苦労させてしまったんだ。
フルウェットで走っていた時は、セバスチャンの方がいいペースだった。でもインターミディエイトに履き替えてからは、彼から1秒か1秒5ぐらいのところまで近づくことができた。でも終盤は、僕らは二人ともタイヤがスリックのようになっていた。もしセバスチャンがコース上に残っていたとして、どちらが勝っていたか。タイヤがそんな状態だっただけに、ちょっとしたコンディション変化でペースは大きく変わってしまう。だからその答えを見つけるのは、不可能だね。
【柴田久仁夫】