アブダビGP フリー走行3 中盤
<14時22分>
タイトル争いに向けて、チャンピオンの権利を持つ4人のそれぞれの思惑も興味深い。レッドブルは、まるで”二つのチーム”が同じピットに同居しているような状況だ。全体ミーティングは行なうものの、陰ではそれぞれ、S.フェッテル組とM.ウェバー組に別れてそれそれセッティングのデータを相手に伝えずに最終戦を闘っていることだろう。
マクラーレンのL.ハミルトンは、昨日のフリー走行で、アタックを邪魔されたセナ /21イスパニアを、その進路の目前を遮る形で、ラインを交差させてピットインして物議を醸した。L.ハミルトンはセッション終了後にコントロール・タワーに呼ばれ、一時は、5グリッドダウンなどのペナルティも噂された。結局お咎めなしになったが、有色人種は、こうした場合に、”ポジティブ・ディスクリミネーション”(積極的な人種差別)という思考回路に十分注意しなければならない。有色人種の行動を”待ってました”と構えている輩がいるかもしれないからだ。ともあれ、L.ハミルトンは、無事だった。
F.アロンソは、ポイントもリードし最も平静な状況だ。その上自身の強心臓は知られたところ。マイペースで闘いを進めているが、「ちょっと厳しい」と浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部本部長が言うタイヤに若干の心配を抱えているのかもしれない。
<14時30分>
フリー走行3が半分消化した。この時点のオーダーは以下の通り。
1. シューマッハ/3メルセデス
2. ペトロフ/12ルノー
3. クビツァ/11ルノー
4. アロンソ/8フェラーリ
5. フルケンべルグ/10ウィリアムズ
6. フェッテル/5レッドブル
7. ハイドフェルト/22ザウバー
8. ブエミ/16トロ・ロッソ
9. マッサ/7フェラーリ
10.アルゲルスォリ/17トロ・ロッソ
11.ロズベルグ/4メルセデス
12.トゥルーリ/18ロータス
13.グロック/24ヴァージン
14.ディ・グラッシ/25ヴァージン
15.クリエン/20イスパニア
16.セナ/21イスパニア
17.小林可夢偉/23ザウバー
18.リウッツィ/15 Fインディア
19.スーティル/14 Fインディア
20.ウェバー/6レッドブル
21.バリチェロ/9ウィリアムズ
22.コバライネン/19ロータス
23.ハミルトン/2マクラーレン
24.バトン/1マクラーレン
小林可夢偉/23ザウバー以下は、連続周回を行なっていない。
<14時35分>
フェッテル/5レッドブルがとトップタイムを記録した。唯一の1分41秒台だ。
<14時36分>
ロズベルグ/4メルセデス、アロンソ/8フェラーリ、シューマッハ/3メルセデス、クビツァ/11ルノーが続いている。
セクタータイムは、フェッテル/5レッドブル、ハミルトン/2マクラーレン、フェッテル/5レッドブル。ハミルトン/2マクラーレンは、つい今し方コースインし、最初にセクター2を通過したタイムがベストだったことが注目される。
<14時37分>
フェラーリのモンテゼモロ会長が、レッドブルのピットを訪れ、クリスチャン・ホーナー代表と握手で健闘を讃えあった。プレッシャーをかけに行ったのかもしれない。闘いは、二人のドライバーだけでなく、見えないところでも進行している。
モンテゼモロ会長は、続いてメルセデスを訪れ、コクピットのM.シューマッハとも握手を交わした。M.シューマッハが若干躊躇したように見えたのは考えすぎか。