ヨーロッパGP 決勝トップ3記者会見 セバスチャン・フェッテル
優勝 セバスチャン・フェッテル
(4度目の正直で)ようやくポール・トゥ・ウィンを果たすことができた。このサーキットは僕らが最強とは言えないコース特性だったし、レースペースも決して速いわけじゃなかったんだ。なかなか後続車を引き離せなかったし、予想したほど簡単な勝利じゃなかったよ。セーフティ・カー導入の表示を見たのは、メイン・ストレートを全開で通過してる時だった。ライバルたちはすぐにピットインするだろうから、厳しいことになったと思ったよ。でもすぐ後ろの何台かは僕と同じ状況だったことが、本当に幸運だったね。
レース再開の瞬間は、最終コーナーでブレーキングを極力遅らせようとしたら、思い切りロックさせてしまったんだ。タイヤが思っていた以上に、冷えていてね。でもかろうじて、首位を維持できた。フラットスポットができてたけど、何とか大丈夫だったね。そこからはかなりのロングランが待ってたし、できるだけプッシュしないようにしたよ。(2番手走行中の)ルイス(・ハミルトン)がドライブスルーのペナルティを受けたと知った時は、
ちろんペースを落としたよ。そうして無事に、僕らの定位置を獲得できたというわけさ。ポイントもどっさり手に入れて、最高の気分だよ。昨日も言ったけど、今回はFダクトを採用したりして、メカニック達はほとんど徹夜の作業だった。だから彼らにはほんとに感謝してるし、自分たちの成し遂げたことを誇りに思ってほしい。次のイギリスGPで、去年の僕は素晴らしい速さを見せることができた。ぜひその再現を、狙いたいね。
【柴田久仁夫】