ヨーロッパGP 決勝トップ3記者会見 ルイス・ハミルトン
2位 ルイス・ハミルトン
スタート直後の1コーナーでセバスチャンと接触して、少し振動を感じていた。だからマシン前部のどこかにダメージを受けたんじゃないかと、ずっと心配だったよ。でも同時に、前に追い付こうと頑張った。結果的にフロントウィングが損傷してることがわかったけど、でもセーフティ・カー導入のタイミングまで、ほとんど通常のペースで走り続けられたのはラッキーだったよ。
そのあとは、かなりいいペースで走れるようになったんだ。レッドブルと、ほぼ互角のペースだったと思う。でもこのサーキットでは、2台が1秒以内のラップタイムの時は、オーバーテイクはほとんど不可能だからね。セバスチャンは時には、ペースを落としたように見えることもあった。その時はギャップを詰めるんだけど、すぐに差を広げられてしまう。ベストを尽くしたけど、あれ以上は無理だった。だから後半以降はとにかく、無事に完走することを考えたよ。レースの大部分を何事もなく走って、最後の最後に何か起きてしまうこと以上に、最悪のことってないからね。マーク(・ウェバー)の事故は見てないけど、彼が無事だったのは本当に何よりだ。(セーフティ・カーの追い抜きは)正直、あまり覚えてないんだ。1コーナーに達しようというまさにその時、すぐ横にセーフティ・カーが迫ってるのに気がついた。でもその時点では僕の方が前にいると判断して、そのまま抜いて行ったんだ。それだけだよ。
【柴田久仁夫】