ヨーロッパGP 決勝トップ3記者会見 ジェンソン・バトン
3位 ジェンソン・バトン
7番グリッドからスタートして3位表彰台で終われたのは、明らかにセーフティ・カーに助けられた部分があるね。セーフティ・カー導入の表示は、まさに僕がピットに入った時だった。僕にとっては完璧なタイミングだったし、他の連中はもう1周余分に走らなければいけなかったというわけさ。
それはよかったけど、コースに戻ったら可夢偉の後ろに付いてしまった。そしてそのあと、ずっと最後まで前をふさがれ続けた。とはいえ彼のペースは、決して遅かったわけじゃない。前の2台との差はかなり開き続けてたけど、僕が可夢偉を抜くのは無理だった。ダウンフォースを相当削ったセッティングだったから、直線では十分速かった。でもコーナー立ち上がりでは、とても後ろに付けなかったんだ。
可夢偉がようやくピットインしたのは、チェッカー3周前だったと思う。そこからは、ずっとプッシュし続けた。この結果には、だから大満足だよ。そうそう。レース1周目も、かなり面白かったね。クビツァとウェバーとの三つ巴のバトルが、とにかく凄かったんだ。3台で絡むように、8コーナーに突っ込んで行ってね。でも誰とも接触しなかったし、素晴らしい戦いだったよ。
この週末の僕らは、優勝を狙えるような速さがなかった。だから2位3位を獲得できたのは、最高の結果だと思う。
【柴田久仁夫】