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イギリスGP 決勝トップ3記者会見 マーク・ウェバー

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優勝 マーク・ウェバー

Q.昨日は、チームがフロントウイングを変更した時ことに腹を立てていたようで、レースが終ったとき無線で「№2ドライバーにしては悪くない結果だろ?」と言っていましたが、これで胸のつかえが下りたというところでしょうか?
マーク・ウェバー(以下、ウェバー)
神様が見ていたのかもしれない。僕としては最善をつくして、それが上手くいったということさ。楽しいレースだった。ルイス(・ハミルトン)と良いバトルができたしね。サインボードで示される差を考えて戦っていたから、外からは判りにくかったかもしれないけれど、僕たちは競り合っていたんだ。特に最初のピットストップまでは、内容が濃かったよ。ピット作業はきわめて重要で、今回もチームは完璧な仕事をしてくれた。コースに戻ったあとは、ハードなプライム・タイヤを履いてできるだけペースを上げたよ。かなり長い距離を走ることになっていたから、できるだけ楽な状況を作っておきたかったんだ。セーフティ・カーが出て差がつまったけれど、最後までマシンは快調だったし、チームにとっても良い結果を残すことができた」。

Q.スタートではセバスチャン(・フェッテル)と激しくやりあっていましたが?
ウェバー:
要するに好スタートを切って、自分のラインを守ったということだ。非常に上手くいったよ」。

Q.今日はレッドブルの強さが際立ちましたが、まだタイトル争いでは後れを取っています。後半戦の展開はどうなるでしょう?
ウェバー:
これからも今回のようなレースを続けていきたい。もう1台のマシンにトラブルか生じ、ポイントを失ってしまったけれど、内容的にはいい週末だった。マシンの開発が順調に進んでいる証拠だろう。ミルトンキーズにいるスタッフは、本当に素晴らしい仕事をしてくれている。Fダクトについても、難しい問題を少しずつ解決してくれた。後半戦もこの調子で努力を重ねてゆくしかないね」。

Q.今日は何としても勝ちたい様子でしたが、現在の状況について説明してもらえますか?
ウェバー:
アン(・ニール/マネージャー)が今年の始めに”なんでも良いからモナコとイギリスでは勝ってほしい”と言っていたので、今回は特別だった。ここではフォーミュラ・フォード、F3000、スポーツカーで勝っていて、これに今日はF1を加えることができたよ。放送でジャック・ブラバムの名前を聞いたんだ。彼もここで勝ったのかどうか知らないけれど、とにかく特別な場所であることは間違いない。過去に何度も素晴らしい名勝負があったところだからね。コースも新しくなり、何といってもイギリスで勝つというのが特別なことなんだ。工場がすぐ近くにあって、多くの英国人スタッフが、ここでの勝利を心待ちにしていたはずだ」。

Q.スタートのとき、路面のグリップに問題はなかったのでしょうか?
ウェバー:
夕べ、フラビオ(・ブリアトーレ/元マネージャー)と話していたとき”とにかくスタートだけは頑張れ”と言われたよ。そのとおりになって嬉しいね」。

Q.路面が汚れている側からの好スタートを切ったことについては?
ウェバー:
実際にはあまり汚れていなかったよ。サポートレースがたくさん行われたおかげだろう」。

Q.マシンの状態も素晴らしかったようですね?
ウェバー:
前からレースをコントロールすることができた。他の誰でもなく、ルイスの位置だけをサインボードで確認していた。面白かったのは、コンマ1秒だけだったけれど、ルイスのサインボードと僕のが違っていたことだ。両方とも見て、状況を確かめていた。ルイスも素晴らしい走りをしていたし、互いを意識してペースが上っていった。今回は僕の方が良いマシンに乗っていたし、それを最大限に利用させてもらった。そしてレースの主導権を握ることができたというわけさ」。

Q.レース後、無線で言っていたように、№2扱いされていると思いますか?
ウェバー:
昨日はさかずに愉快じゃなかったよ。明日、そのことについて話し合う予定なんだ。今のところ、大きな問題はないよ」。

Q.今回のウイングのようなことがあっては良くないと思いますが?
ウェバー:
マシンはパルクフェルメに保管されていたわけだから、今日も昨日と同じウイングで走ったよ。それでも、悪くはなかった」。

Q.レッドブルはタイトル争いで上位にいるドライバーを優先すると言っているので、ホッケンハイムではよりよいマシンに乗れるのでしょうか?
ウェバー:
そのはずさ。昨日のようにひとつしかパーツがないという状況は初めてだったけど、あんなことが重なるのならば来年の契約はしなかったと思う。それだけに、昨日はガッカリさせられたよ。この先どうなるか、見てみるしかない」。

Q.セーフティ・カーが出たあと、ルイスとの差がなくなっていて不安ではなりませんでしたか?
ウェバー:
セーフティ・カーが出ると状況が変る可能性があるから、いつも心配の種だ。ただ、周回後れをあまり気にしなくてよくなる点は、前のドライバーが有利なんだ。モナコの時も今回もそうだけど、後ろのドライバーが前へ出るのは簡単じゃない」。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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