ベルギーGP 決勝トップ3記者会見 ルイス・ハミルトン
1位 ルイス・ハミルトン
Q.勝ちましたが、際どい場面もありましたね?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン) すごく厳しいレースだったよ。みんな同じだと思うけど、とにかく無事にゴールできるよう、祈るような気持ちで走っていたんだ。雨が降った時はタイヤの温度が下がって、コーナーへ入るたびに、どこまでグリップしてくれるのかわからない状態だったよ。ターン8で突っ込みすぎてホイールをロックさせてしまったけど、あのときは間違いなく神様が僕を助けてくれたんだと思う。今週はとにかくチームの仕事ぶりが素晴らしかったんだ。
Q.終盤、本当は1周早くタイヤを交換したかったのではありませんか?
ハミルトン: 難しい判断だったよ。最初の時は、軽く降っただけで、路面がすぐに乾いていったんだ。ところが、次の時は急に雲が集まってきて、強い雨が降ってきた。そのときには、ちょうどピットの入口を通り過ぎていたんだ。何事もなく1周してタイヤを交換できたのは幸運だと思う。
Q.そのあと、セーフティ・カーが出ましたが?
ハミルトン: もう少し長くコースに留まっていて欲しかったけれど、さいわい雨が止んでいて、路面の状態もその前ほどひどくなかったからね。あとはマシンを労りながら、ゴールを目指すだけだったよ。
Q.またタイトル争いをリードすることになりましたが?
ハミルトン: とても嬉しいよ。今日のレースは、マーク(・ウェバー)も言っていたとおり、何があってもおかしくなかった。スパのような伝統のある場所で勝利を手中に収めることができて、すごく光栄だよ。
Q.昨日、スパで勝つことに大きな意味があると言っていましたね?
ハミルトン: 休みの間も、早くレースがしたくてしょうがなかったよ。実際に走って見ると、思った以上に好調で、じゅうぶんに勝ちを狙える状況だった。スパのような特別なサーキットで、こういうチャンスがめぐってきて、これ以上のことはないんだ。ジェンソン(・バトン)のことは気の毒だけど、チームとしても、まずまずの結果を残せたと言えると思う。ジェンソンは、せっかく2番手まで上ってきたところだったから、本当に残念だよ。
Q.1周目の最終コーナーでは、全員がコースを外れてしまい、そのあとも際どい場面がありましたね?
ハミルトン: 1周目は、みんなが僕についてきてしまったんじゃないかな。難しいコンディションだったから、仕方がないよ。スピードが出すぎていたし、上手く曲がれなかったんだ。それよりも危なかったのは終盤のターン8だね。もうすこしで壁にぶつかってしまうところたったから。とにかく、滑りやすかったんだ。ああいう状態では、何もできなかったよ。
Q.終盤はインターミディエイト・タイヤを履いていたのですか?
ハミルトン: みんなそうだったと思う。タイヤの選択やピット作業については、チームが最高の仕事をしてくれた。休み明けで、すぐにあんな仕事ができるのだから、素晴らしいよ。