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メルセデスの速さと不安–ヨーロッパGP初日トピックス

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トラブルによりFP2でマシンを停めたロズベルグ。

カスピ海に面したアゼルバイジャンの市街地コース、バクー・シティ・サーキットで初めてのグランプリが始まった。トルコの東、ヨーロッパとアジアの分岐点のアゼルバイジャンのレースは、ヨーロッパGPとして歴史を刻み始めた。

フリー走行1、2ともルイス・ハミルトンがトップタイムを記録、メルセデスが変わらぬ強さをみせたが、いずれも2番手に着けたロズベルグ+メルセデスが、フリー走行2の終盤にトラブルで立ち往生、最強メルセデスも安閑としていられない状況も見えている。

メルセデスを負うフェラーリは、ライコネンとフェッテルが同じ症状のトラブルが出たようで、こちらも問題含み。超高速の全開区間が長く続くコースレイアウトが、パワーユニットにストレスをかけているようだ。

全開時間の長いパワーコースで、メルセデスのパワーユニット搭載チームが上位を占める中で、マクラーレン・ホンダが順調な滑り出しを見せて、ジェンソン・バトンが9番手、フェルナンド・アロンソが11番手で初日を終えた。

また、インディカーのオーバルコース的な高速区間に狭く超低速の区間が混在してたようなそのレイアウトに、懸念の声も上がった。F1のフリー走行1が始まる前に走行したGP2で、すでに混乱が起きていた。

世界遺産の古い建物が並ぶアゼルバイジャンのバクー市内に設けられた市街地コースは、大部分が直線を中心とする全開区間で豪快なハイスピードが披露されるが、無理やり市街地をつないでコースを仕立てたため、極端に狭い部分がある。アプローチでコーナリングを諦めてランオフエリアに逃げると、そのエリアが狭くてアクセルターンもできず、GP2では、切り返してもがいているうちにクレーンにつり出されるという事態も起きていた。

また、高速から飛び込む形のピット入り口に不安の声も上がり、コーナーの縁石を留めるボルトが突起してタイヤを傷めることが心配される場面もあり、アクシデントには無縁のはずのリカルド+レッドブルがバリアにヒットするなど、リズムが取りにくいコースの状況を浮き彫りにした。

◆2016F1GP第8戦ヨーロッパGPフリー走行2結果
 1. ハミルトン+メルセデス
 2. ロズベルグ+メルセデス
 3. ペレス+フォースインディア 
 4. ボッタス+ウィリアムズ
 5. フルケンベルグ+フォースインディア
 6. サインツ+トロロッソ
 7. フェルスタッペン+レッドブル
 8. フェッテル+フェラーリ
 9. バトン+マクラーレン・ホンダ
10. リカルド+レッドブル
11. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
12. グロジャン+ハース
13. ライコネン+フェラーリ
14. クビアト+トロロッソ
15. グティエレス+ハース
16. マッサ+ウィリアムズ
17. マグヌッセン+ルノー
18. ハリアント+マノー
19. エリクソン+ザウバー
20. パーマー+ルノー
21. ウェーレイン+マノー
22. ナッセ+ザウバー

Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team
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