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日本GP 木曜記者会見

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Q.地元のレースですが、ずいぶん久しぶりですね?
小林可夢偉(以下、可夢偉)
確か7年ぶりなので、また鈴鹿を走れるのを、とても楽しみにしてます。

Q.金曜に走ったということですが。
可夢偉:
ウェットでしたけど。とにかく、鈴鹿を走った経験が少なすぎるので、フリー走行でもっと走り込みたいですね。

Q.1年前にデビューしたばかりですが、その間にいろいろと変った点がありますか?
可夢偉:
去年はほんとうに大きなターニング・ポイントでした。とにかく、1年であまりにも大きく変って、今も変化しつつあります。いろいろな人のおかげなので、心から感謝してます。

Q.来年もザウバーに残ることが決まりましたが、それについてはいかがでしょう?
可夢偉:
とても嬉しいです。難しい状況でしたけど、ここ何戦か安定してポイントを獲得することができましたし、チームもよろこんでくれてます。このままシーズン終了まで、好調を維持していきたいです。

Q.大丈夫ですか?

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山本左近(以下、左近) ここへ来るはずだったモータージャーナリストの友人が亡くなってしまって哀しい気持ちになりましたが、なんとか大丈夫。
鈴鹿は初めてカートに乗った場所でもありますし、いつも特別な意味を持っています。F1ドライバーとして、ここへ帰って来られたことを、とても誇らしく思います。

Q.今シーズンの残りと来年の見通しはいかがですか?
左近:
まだ判らないですが、全力をつくして、来年もチームに残れるようにしたいです。

Q.このコースで、特に難しいのはどういう点でしょう?
左近:
セクター1が特に大変だと思います。1コーナーから10コーナーまで、まっすぐ走っている時間がまったくなくて、めまぐるしく方向を変えなければならない。でも、そこが好きなカ所でもあるので、限られた条件の中で全力をつくしたいですね。

Q.去年は予選4位でしたが、今年も好結果を残せると思いますか?

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エイドリアン・スーティル(以下、スーティル) 前回よりウチのマシンに合ったコースだから、ぜひ頑張りたいね。目標はトップ10入りで、この時期は安定した結果を残すことがとくに重要なんだ。1ポイントも無駄にはできないからね。鈴鹿は素晴らしいサーキットだし、良い想い出もあるから、今からレースを楽しみにしているよ。

Q.ルノーとの噂がありますが、どういう状況でしょう?
スーティル:
まだ何も言えないよ。近いうちに結論が出るだろうね。あまり長くは待ちたくないよ。

Q. 2週間後には韓国のレースがありますが、どんな準備をしていますか?
スーティル:
このレースが終ったらシミュレーターで走り込む予定だけど、もちろん実際に走るのがいちばんだよ。とにかく新しいサーキットは楽しみだから、レースが待ち遠しいよ。

Q.韓国は、F3で前に行ったことはないのですか?
スーティル:
ないよ、初めてなんだ。

Q.あなたは韓国を走ったことがありますね?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン)
マカオGPの続きでF3のレースがあったんだ。まだF3に乗って日が浅かったけど、初めてポール・ポジションを獲った場所なんだ。レースではほかのマシンにコースから押し出されてしまったけれど、それを覗けば良い内容だったよ。

Q.ここ、鈴鹿サーキットについては、どういう印象ですか?
ハミルトン:
ここはとても良いサーキットで、去年も内容のあるレースができたんだ。子供のころから、楽しみに観ていたレースのひとつでもあるからね。セナとプロストの対決も知っていたから、初めて走った去年は、とても興奮したよ。とくに最初のセクターは素晴らしくて、いくら走り込んでも足りないというようなコースだよ。コーナーがめまぐるしく連続して、まったく気が抜けないんだ。

Q.このところマクラーレンは1台ずつしか完走できていませんが、ドライバーとして、トラブルを避けるにはどうすれば良いと思いますか?
ハミルトン:
みんなギリギリのところで安全を確保しながら走っているわけだけど、アグレッシブなドライバーもいれば、慎重なドライバーもいる。完走することが重要なのは言うまでもないけれど、レースだから、何が起っても不思議ではないよ。

Q.ここでは6勝して、出場したレースの半分はポール・ポジションでした。このコースをどう見ていますか?
ミハエル・シューマッハ(以下、シューマッハ)
ドライバーにとって、シーズン中もっとも楽しみなレースのひとつだろう。以前から、ここは特別なコースだと思っていたよ。

Q.韓国GPへの備えはどうなっていますか?
シューマッハ:
あまり多くのことはできないね。シミュレーターがあるにはあるけれど、あまり役には立たないと思う。シンガポールの時とおなじように、自分の目で見てサーキットの性格をつかんで、全力をつくすだけさ。

Q.復帰1年目も終りに近づいていますが、今シーズンをふり返っていかがでしょう?
シューマッハ:
思ったよりも厳しかったね。去年、チームが残した結果を見ているだけに期待が大きかったけれど、期待どおりというわけにはいかなかった。ともかく、長い目で見て戦う必要があるよ。ベネトンやフェラーリでも、チームをまとめて、結果を残すまでには時間がかかったからね。短時間ですべて上手くいくものではないんだ。上位のチームに比べて、僕たちは規模が小さいからなおさらだよ。それが現実だし、当然のことながら、困難も大きい。それでも、当然のことながらいずれ勝つことを目標に頑張っているよ。

Q.成績を残すまでに時間がかかるということですが、ベネトンやフェラーリの時代、あなたは20代の半ばでした。今は30代ですが、そのあたりに違いはないのでしょうか?
シューマッハ:
だから当初から3年計画だと言ってきたわけで、その間に成果を挙げたいと思っているよ。これまでの経験から
、1年目の状況をどのように改善してゆけばいいかはわかっている。だから5年ではなく、3年をひとつの区切りと考えているわけさ。

Q.これまでの豊富な経験に照らして、5人のチャンピオン候補の中で誰が有利だと思いますか?
シューマッハ:
いや、誰に賭けたとしても、損をする可能性が高いだろうね。それだけ予想が難しい状況なんだ。これまでの経過を見ても、みんな浮き沈みが激しいし、だからこそこれだけ多くのドライバーがタイトル争いに絡んでいるんだと思う。誰を指名しても確率は同じだから、できれば仲のいいドライバーに勝って欲しい、くらいにしか考えていないよ。

Q.シンガポールGPでタイトル争いが苦しくなったと思いますが、見通しはいかがですか?
ハミルトン:
ハンガリーでトラブルに見舞われて、そのあと優勝したけれど、また2レースで完走を逃した。たしかに難しい状況だけど、みんながそれぞれトラブルやミスをしてるし、混戦は続いているんだ。可能性がなくなったわけではないだろう。まだ4レース残っているんだから、十分に逆転は可能だと思う。これまでも完走できたレースでは悪くない結果を残しているから、幸運を信じて戦ってゆくだけさ。

Q.鈴鹿で勝つために、もっとも重要なのは何でしょう。今回、レッドブルが負けることがあると思いますか?

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シューマッハ: ここはドライバーの技術が発揮されるサーキットで、とくに最初のセクターはそうだけど、同じようにマシンも非常に重要なファクターになる。フロント・ホイールの反応が遅ければ、長いコーナーが連続する最初のセクターを上手く走ることができないだろうね。その点、レッドブルが強いことは間違いないけれど、マクラーレンも開発を早めて追いつきつつある。きっと面白い戦いになるはずさ。

ハミルトン: 今のところレッドブルは非常に速いし、破るのは簡単なことでじゃない。去年も優勝しているし、強力なダウンフォースが武器になりそうだね。だけど、ミハエルも言ったとおり、マクラーレンも全力をつくしているから、なんとか対抗したいね。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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