ハミルトン、複雑なオーストリアで初勝利–オーストリアGP決勝

最終ラップでまさかのどんでん返し!
雨の予選で、見慣れないグリッドからスタートした2016F1GP第9戦オーストリアGPは、今年も波瀾のレースとなった。
スタートでは、ハミルトン+メルセデスがポールポジョンからダッシュを決め、予選3番手から、2番グリッドのフルケンベルグ+フォースインディアをパスしたバトン+マクラーレン・ホンダが続いた。
レースは、雨の予測が外れたドライコンディションの展開となり、バトン+マクラーレン・ホンダは徐々に”定位置”に落ち着いていき、終盤まで大きな変動なくレースは進んだが、最終ラップにどんでん返しが待っていた。
ロズベルグ+メルセデスが先頭を走っていたが、ロズベルグはもう一度ピット作業が必要で、ハミルトン+メルセデスの優勝が見えていた。
しかしチームは、71周レースの残り20周を切ったことろでハミルトン+メルセデスをピットに入れ、”念のためだが不要と思える”タイヤ交換を敢行。ここがドラマの幕開けだった。
ハミルトンはアウトラップで一瞬コースを外してタイムロスし、続いてピットインしたロズベルグ+メルセデスの先行を許すことになった。
ハミルトンがジワジワと差を詰めて最終ラップでロズベルグに追いついた。
ロズベルグが1コーナーでブレーキングミス(ブレーキトラブルか)したのを捉えたハミルトン+メルセデスが2コーナーで仕掛けたが、2台は接触。
ロズベルグはフロントウィングを壊してスピードを落し、フェルスタッペン+レッドブル、ライコネン+フェラーリに抜かれることになり4位フィニッシュ。
ハミルトン+メルセデスはシーズン3勝目、F1通算46勝目を飾り、ポイントでロズベルグの253に242と11点差に詰め寄った。
マクラーレン・ホンダは、6位にバトンが食い込んだ。10番手に食らいついていたアロンソは、トラブルで終盤に消え、ダブル入賞とはならなかった。
10位に、テールエンダーの常連だったウェーレイン+マノーが、マシンのアップデイトの成果を見せて殊勲の入賞を果たした。
◆2016F1GP第9戦オーストリアGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルスタッペン+レッドブル
3. ライコネン+フェラーリ
4. ロズベルグ+メルセデス
5. リカルド+レッドブル
6. バトン+マクラーレン・ホンダ
7. グロジャン+ハース
8. サインツ+トロロッソ
9. ボッタス+ウィリアムズ
10. ウェーレイン+マノー
11. グティエレス+ハース
12. パーマー+ルノー
13. ナッセ+ザウバー
14. マグヌッセン+ルノー
15. エリクソン+ザウバー
16. ハリヤント+マノー
ペレス+フォースインディア
アロンソ+マクラーレン・ホンダ
フルケンベルグ+フォースインディア
マッサ+ウィリアムズ
フェッテル+フェラーリ
クビアト+トロロッソ




