ハミルトン、魅せた底力–イギリスGP予選
メルセデスの二人の因縁のポールポジョン争いは、最後の土壇場まで行方がわからなかったが、ルイス・ハミルトンがラストアタックで大差でダメ押しのポールポジョンを決めた。
3番手には、”先輩”ダニエル・リカルドを押し退けて18歳のマックス・フェルスタッペンが食い込んだ。これまでの予選最上位は、スペインの4位だったが、その記録を塗り替えた。
マクラーレン・ホンダは、Q1で、ジェンソン・バトンがノックアウトを喫したが、”読み違え”だったのが惜しまれた。ジェンソン・バトンは、16番手ギリギリのタイムを記録、チームは、前にいたマグヌッセン+ルノーが、コースラインを4輪ともはみ出す”反則”を犯していると判断して新たなアタックをさせなかった。しかし、マグヌッセン+ルノーにペナルティは下されず、ジェンソン・バトンは、その後にアタックしたクビアト+トロロッソに追い出される形で17番手に落ちてQ2進出がならなかった。
一方のフェルナンド・アロンソは、順調に予選を進め、今期4度目のQ3進出を果たした。
フリー走行3でコントロールを失ってタイヤバリアに激しくクラッシュしたマーカス・エリクソン(ザウバー)は、自力で脱出したが、ドクターストップで予選に出走しなかった。
今回、最も注目されるのは、最強メルセデスのハミルトンとロズベルグの同門対決。スペインGPからの5戦で3度の接触まで加熱している二人に対して、メルセデスはこれ以上の接触を許さない強硬な姿勢から制裁ルールを導入した。
内容は明かされていないが、ルイス・ハミルトンによると、「厳しい取り決め」という通告という。これで二人の”バトル”は鎮静化するのだろうか。ルイス・ハミルトンの母国グランプリであるシルバーストンのイギリスGPは、その判定の最初の場として、10日日曜日13時(日本時間21時)に超高速バトルをスタートする。
◆2016F1GP台10線イギリスGP予選結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ロズベルグ+メルセデス
3. フェルスタッペン+レッドブル
4. リカルド+レッドブル
5. ライコネン+フェラーリ
6. フェッテル+フェラーリ
7. ボッタス+ウィリアムズ
8. フルケンベルグ+フォースインディア
9. サインツ+トロロッソ
10. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
11. ペレス+フォースインディア
12. マッサ+ウィリアムズ
13. グロジャン+ハース
14. グティエレス+ハース
15. クビアト+トロロッソ
16. マグヌッセン+ルノー
17. バトン+マクラーレン・ホンダ
18. パーマー+ルノー
19. ハリアント+マノー
20. ウェーレイン+マノー
21. ナッセ+ザウバー
エリクソン+ザウバー(出走せず)
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team / DAIMLER