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ピレリ・タイヤ オーストラリアGP プレビュー

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セバスチャン・フェッテル

2011年3月21日 ミラノ

公式テスト15日、プライベート・テスト18日、合わせて33日のテストを経て、ピレリはF1の新しい時代を切り開こうとしている。最初のレースがおこなわれるオーストラリアは、19年4ヶ月24日前の1991年、ピレリが最後にF1を戦った場所だ。アデレードが舞台となったそのレースは、激しい雨のために14周で中断され、いまだに史上最短のグランプリとなっている。

今年は16年連続でメルボルンのアルバート・パークが舞台となり、ピレリがFIAと交わした3年契約の初戦でもある。そして上述のアデレードに勝るとも劣らない混戦が演じられる可能性もある。

ピレリのPゼロ・タイヤは、再登場するKERSや新しく導入される可動リアウイング同様、追い越しを容易にすることを意識してデザインされた。オーストラリアには2種類のタイヤが持ち込まれ、ソフトは高いグリップとスピード、ハードは耐久性を重視したものだ。

気象条件がこれまでのテストと異なるため、各チームは金曜のフリー走行で通常より1セット多くのタイヤを使うことができる。その結果3日間で合計12セットのドライ・タイヤを使用してセッティングを進めることができる。

◆ポール・ヘンベリー (ピレリ・タイヤ テクニカル・ディレクター)
「1年以上、この時のために努力してきた。今年のタイヤはこれまでのF1用と違うコンセプトで作られたものだが、各チームとも、テストでは問題なくこれに対処していた。オーストラリアで使われるタイヤは、高い耐久性を特徴とするピレリの市販タイヤと対照的に、2〜3回の交換を想定している。F1の場合はレース内容を充実させることへの配慮をおこなっている。チームとドライバーが、レースでそれをどのように利用するか、極めて興味深い。テストの段階からタイヤの状態はチームによって違っており、レース内容にも影響が及ぶだろう」。

◆セバスチャン・フェッテル (レッドブル・レーシング)
「ピレリ・タイヤでメルボルンを走ったドライバーは一人もいないから、どうなるか見当もつかないよ。まったく新しいことが起こるってことさ。確実なのは、これまでと違う興味深いレースになるということだけだよ。タイヤに厳しいコースだから、注意が必要なんだ。ブレーキング時の安定性が重要で、路面の荒れたコーナーもある。立ち上がりのトラクションを保つのが難しいし、セッティングを進めるにはそのあたりが鍵になるだろうね。コンディションはずいぶん違うけれど、タイヤについては、やはりテスト中に得た知識が基本になるんだ。みんなレースを楽しみにしてるし、ドライバーにとっても、観客にとっても素晴らしい内容を期待してるよ」。

■オーストラリアGPで使用するタイヤの種類

オプション (ソフト) / プライム (ハード)

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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