F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   オーストラリアGP 木曜記者会見

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

オーストラリアGP 木曜記者会見

110324PC.jpg

木曜日恒例のドライバー記者会見。今年最初の記者会見には、フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)、
ナレイン・カーティケヤン (イスパニア)、小林可夢偉 (ザウバー)、パストール・マルドナド (ウィリアムズ)、そしてオーストラリア出身のマーク・ウェバー (レッドブル)が出席した。

Q.開幕を迎える状況を教えてください。
パストール・マルドナド(以下、マルドナド) マシンもチームも含めてすべてが新しいことばかりだから、難しい面もあったけれど、準備は整っているよ。

110324PC-2.jpgナレイン・カーティケヤン(以下、カーティケヤン) 去年のマシンにしか乗っていなから、明日にならないと新しいマシンの出来はわからない。大変だと思うけれど、冷静に状況を見ながら対処したいね。リウッツィという心強いチームメイトもいるから、なんとかやれるはずだよ。

マーク・ウェバー(以下、ウェバー) ニューマシンにつきものの小さなトラブルはあったけれど、全体にいいテストができた。新しいレギュレーションやタイヤにも上手く順応できたと思う。

小林可夢偉(以下、可夢偉) マシンの性能は悪くないです。最初はいろいろなトラブルがありましたけど、そのためのテストだから問題ないです。去年はテスト中に問題が出なくて、開幕してからトラブルに泣かされました。だから、返って良かったと思ってます。全体的にいいテストができましたし、特に最後のバルセロナは順調だでした。見通しは明るいと思います。まだ勝ちにいけるレベルではないですし、ポイント獲得を目指すことになりますけど、とりあえずはそれでいいんです。新しいチームメイトとも上手くやってますよ。タイヤにはすこし不安がありますけど、それもかなり改善されてきました。

110324PC-3.jpgフェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ) テストの内容はよかったと思う。新しいレギュレーションに合わせるのは大変だったけれど、その点でも大きな問題はなかったよ。バーレーンGPが延期になって、オフシーズンがずいぶん長く感じたよ。ようやくレースができるから、すごく嬉しいよ。

Q.今シーズンの目標は?
アロンソ:
フェラーリに乗っている以上、タイトル争いに加わるのが最低条件だよ。最終的に勝てるかどうかはチームの力しだいだけど、とにかく最後まで勝敗を争う位置にいなければならないんだ。

110324PC-4.jpg可夢偉: 新人のチームメイトと組むことになり、責任も大きい。しかし、それは決まったことだから、あれこれ考えても仕方がない。2年目ということでプレッシャーはあるし、テスト中にトラブルも多かった。それでも最後にはペースが上がってきたから、開幕への準備は整っている。目標はポイント獲得。まだトップチームの一角に食い込んだとは言えない。とにかく、確実に得点を重ねることだ。中位のチームの中でなら、勝負ができるだろう。

ウェバー: 去年の勢いを維持することだろうね。今年はとくにフェラーリが手強そうだ。今年もそんな相手と最後までタイトル争いができれば良いと思ってる。

カーティケヤン: マシンの完成が遅れたけれど、ジェフ・ウィリス(テクニカル・ディレクター)をはじめ、優秀な人材が揃っているから、いずれそこそこの位置を確保できそうだよ。ロータスが大きく伸びているから、新しいチームのトップを狙うのも簡単ではないけれど、インドGPが開催される来年に向けての足がかりをつかみたい。

110324PC-1.jpgマルドナド: まずは完走することだよ。マシンの性能を引き出して、ポイントを獲れればそれに越したことはないよ。経験豊富なチームメイトもいるし、可能性はありそうだよ。

Q.このレースについてはどうでしょう?
マルドナド:
素晴らしいサーキットだから、楽しめそうだよ。シミュレーターを使って練習もしたから、準備はできてるよ。

カーティケヤン: 前にも走ったことがあるし、好きなコースだよ。まず予選基準タイムをクリアして、レースに完走することだね。

ウェバー: これまで地元ではツキがなかったけれど、自国でレースがあるだけでも幸せだよ。毎年波乱の展開になるから、とにかくどんな結果が出るか楽しみだ。

可夢偉: 去年よりはいいレースができると思います。去年はフロントウイングが壊れて、5つ目のコーナーで止まっちゃいましたから。今年はチェッカーフラッグを受けたいです。コースはよく知ってますし、大好きです。ただ、今年はピレリ・タイヤを使うので、どうなるか予想できないです。厳しいレースになりそうですが、きっと面白い戦いができると思います。

アロンソ: コースも雰囲気も、ここは素晴らしい。開幕戦というものはいつも独特で、思わぬドライバーがリタイヤしたり、セーフティ・カーがでたりと、荒れることが多いんだ。サバイバル・レースになるだろうね。ポイントを獲って、いい形で開幕戦を終えたいね。

Q.タイヤの違いで、レースの組み立てが変わってくると思いますが。
ウェバー: このレースで、いろいろなことが判ってくるだろうね。だいたいの予想はついても、やはり実際にレースをしてみなければなんとも言えないよ。

アロンソ: F1の戦術が、ここから大きく変わることは確かだろうね。新しく組み立てる必要があるんだ。それでレース結果が左右されるに違いない。逆に予選の重要性が以前ほどではなくなく可能性もあるね。

Q.リヤウイングをはじめとするレギュレーションの変更は、レースにどう影響すると思いますか?
アロンソ:
いろいろな意見があるだろうけど、僕は大丈夫だと思っている。みんなプロだから、ちゃんと順応できるはずさ。操作している余裕がなければ、使わなければいいだけの話。完全にマスターするまでにはすこし時間がかかるかもしれないけれど、僕もフェリペも、すぐに慣れたよ。なにか問題があれば、そのとき考えれば済むことさ。

110324PC-5.jpgウェバー: 悪い影響はないと思う。可動ウイングを予選で自由に使えることになったのは以外だったけれど、決勝で使用できる場面は限られてるから。僕もフェルナンドも、マニュアル・ギヤボックスのF3000でモナコを走ったくらいだから、ひとつやふたつボタンが増えても、どうということはないよ。

Q.日本の災害に対して、GPDAやFIA(国際自動車連盟)が何か行動を起こすべきだと思いますか?
可夢偉: もちろん、海外からの援助を必要とする状況です。多くの人たちが家を失い、食べ物にも不自由しています。GPDAなり、FIAなりが助けてくれるなら、きっと役に立と思います。ニュージーランドでも大きな地震があって、同じように困っているはずだから、何ができるか考えるべき時間だと思います。地震や津波は防ぎようのない災害で、なんの罪もない人々が犠牲になってしまいます。こういう時には、誰もができる限りのことをして、救いの手を差し伸べるべきでしょう。

【翻訳:Shigehiro Kondo】

※GPDA
ドライバー間の結びつきを強くし、ドライバーの安全を守る有志のF1ドライバーの団体。

記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER