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山本左近 予選後会見全録–ベルギーGP

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◆雨が降り続けることを願っていた
—- 木曜日に言っていた想定通りに行きましたか?
山本左近(以下、左近):
ですね。でも、天候が不順というか変わりやすい状況だったので、プラン通りといえばそうでしたが、今回、予選は”雨が来るだろう”とチームとして予想していたので、ドライのうちに少しでも多く走っておこうということを心がけていました。

—- しかし、途中で雨が降ってきた。
左近:
とても難しいコンディションだったですが、その中で(最初のアタックが)13番手という凄くいいペースだったと思います。ボクたちが出て行ったのは前の方ではなくて、後ろの方だったので、その状況の中で13番はチームも”凄くいい仕事をした”と言ってくれました。

—- 雨が降ってきたので、Q1通過のチャンスと思いました。
左近:
チームも雨が降り続けることを願っていたんですが、意外と乾くのが早かったし、濡れている区間が短かったですね。インターミディエイト(溝の浅いレインタイヤ)で、他のドライバーのラップタイムが速くなっていたんですが、そのころは路面が乾いてきて、インターミディエイトは1周しかもたないだろうと思ったので、1周目にとにかくプッシュしていこうと思って行ったんですが、ピットから出てきたティモ・グロッグが、うしろを見ていなかったのか知らなかったのかわからないですが、譲る気配がなかったので、ほぼぶつかる寸前までいってしまったので、完全に(アクセルペダルを)リフトしなければならなくなって、タイムを完全にロスしました。

—- その後は?
左近:
2周目も、タイムを出せるようにタイヤをセーブしながら走ったんですが、やはり、2周目の途中でタイヤのバランスが崩れてしまったので、タイムを上げることができずに、予選を終えてしまったのは非常に残念でした。

—- T.グロックはその一件で、5グリッドダウンのペナルティを課せられましたが。
左近:
状況的には、彼がピットから出てきて、オールージュの最初の左の縁石のところで追いついて。

—- ライン上にいた?
左近:
完全にライン上でした。あのままアタックできていれば、もっといいタイムを出せていたと思うし、チームメイトと比べても、もっと差が少ない、もしくは上に行けた可能性もあったので、その意味でも、残念です。

—- もっといい予選になる可能性があった?
左近:
はい。結果として、(ペナルティを受けたドライバーもいて)19番スタートですが、明日のレース、今日の予選のように、ドライでスタートして雨が降ってきたり、雨でスタートしてドライに変わったり、たぶんミックスしたコンディションになると思うので、その中で、ボク自身、うまくマネージできると思うし、自分たちがミスせず、自分たちの仕事をちゃんとこなせば、予選の途中までのように、周りがミスして結果がよくなる可能性はあるので、明日は、どんな状況であれ、どんなタイヤであれ、コンディションの中でミスをしないでレースをミスしないことが重要になってくると思います。

◆他のチームともいい勝負ができると思う
—- イギリスで復帰して4戦目、同じクルマ(と担当者)になって3戦目です。自分の感触としても、”レースをやっている”という感じになってきましたか?
左近:
チームの中でコミュニケーションがとりやすくなっているという意味でもやりやすくなっているし、ここ(スパ-フランコルシャン)のコースにボクたちのクルマが合っている、ということもあるので、明日、新興チームのライバルであるヴァージンが2台とも後ろからスタートするので、レースでも、彼らより前でフィニッシュできれば嬉しいことだし、他のチームともいいバトルができて、ひとつでも上のポジションでフィニッシュできるようにしたいです。

d10bel299.jpg—- 慣れ、という意味では?
左近:
シルバーストンとホッケンハイム(イギリスGPとドイツGP)で慣れましたが、その上で進めていくという意味ではそうですね。特に、ホッケンハイムとハンガリーは連戦だったので、ゆっくり考える時間もなかったですから。

—- 今回は、考える時間があった。
左近:
ですね。ハンガリーを終わって、エンジニアもボクも、(レースを)振り返って今回臨んでいるので、これから、今日を含めて、いいレースができると思います。

—- 鈴鹿に向けてステップbyステップで。
左近:
ですね。鈴鹿に向けてちょっとずつでも成長して行ければいいし、クルマ自体のダウンフォースは、アップデイトがないと限り変わらないものだし、セッティングでかわるものではもないので、それはチームがどうアップデイトしてくるかになりますが、1レース1レースが大事になります。鈴鹿サーキットは、ボクのルーツのサーキットでもあるので、いい走りができるように頑張りたいし、いまから日本グランプリが楽しみです。

—- 与えられたものを使い切ることができる状況になった。
左近:
ですね。今回に限っていえば、持っているものがこのサーキットに合っていることもありますし、他のコースでは状況が変わるかもしれないけれど、その中で、大切なことをは自分たちのベストを尽くすことだと思いましす。今回は他のチームともいい勝負ができると思うので、このチャンスを有効に活かして、いいレースをしたいと思います。

—- 明日のレースを楽しんでください。
左近:
はい!! レースでどれだけ上れるか分からないですけど、少しでも上のポジションでフィニッシュできるように集中して走りたいです。

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