中国GP木曜記者会見
木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ヴィタントニオ・リウッツィ(HRT)、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)、セバスチャン・フェッテル(レッドブル)が出席した。
Q.シーズン序盤は苦労しているようですが?
ヴィタントニオ・リウッツィ: まったくそのとおりだよ。マシンの製作にとりかかるのが遅れたからだろうね。オーストラリアへ行くまでまったく走れなかったし、予選が初めての走行という感じだったから。それでも、マレーシアへ行くころにはいくらかマシンへの理解が深まって、去年よりは改善されていることを確認できたよ。このレースでは、さらに前との差を詰められるはずさ。オーストラリアでは107パーセントの予選基準タイムを切るのも難しかったけど、もう問題なさそうだね。
Q.ジム・クラークを超えて、ひとつのチームから出場したGPの回数が歴代最多になったということですが?
ルイス・ハミルトン: まだ5年目だけど、クラークのころより年間のレース数がずっと増えてるからね。それだけチームとの関係が安定しているってことだから、嬉しい記録さ。今回は気温も低いし新しいパーツが届いているから、マレーシア以上の内容を期待してるよ。
Q.これまでの展開は期待はずれだと思いますが?
ルーベンス・バリチェロ: 思っていたのとは、ずいぶん違うスタートになってしまったよ。それでも、常に状況を改善するように努力してるんだ。オーストラリアの予選では、僕自身のミスもあったけれど、トラブルが発生するまで、レースの内容は悪くなかったんだ。マレーシアの時はまったくペースが上がらなかったけれど、今回はよくないそうだよ。新しいパーツを使うし、いろいろとアイデアもある。何とか流れを変えたいね。
Q.ここでは、最近2年間ポール・ポジションを取り、2009年には優勝しています。開幕から2連勝ですし、絶好調ですね?
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル)でも、どうなるかは判らないよ。もちろんこれまでは気分よく戦えたし、このままの調子で行きたいけどね。今回も気を引きしめて頑張りたい。最近2年間は、ここでも天気が重要な役割を果たしていたから、その点は注意しなければならないだろうね。もちろん、またタイヤが大きなポイントになるはずさ。
Q.マクラーレンとフェラーリがライバルになると思いますか?
フェッテル: もちろん。それに、メルセデスもね。ここまでは幸運もあったと思う。マクラーレンはメルボルンの時から強かったし、フェラーリはテストでいいところを見せていたから、このまま終わるはずがないよ。メルセデスもそうさ。コースによっては、力関係がずいぶん違ってくるんじゃないかな。
Q.マレーシアではポイントを獲りましたが、満足できる結果ではありませんでしたね?
ミハエル・シューマッハ: もちろん、期待どおりではなかったよ。どうして力を出せなかったのか、話し合っているところで、こういうことはなにも初めてじゃない。F1では、むしろ当たり前のことだから、肝心なのは全員が協力して乗り越えていくことだろう。マシンへの理解は確実に深まってるよ。いずれ進化が発揮されるはずさ。