小林可夢偉レース後・会見全録【トルコGP(日)】
14台抜き(実際にはグロック+ヴァージンがスタートしなかったので13台)でもサバサバ。
「今日は、そんなに”むずかしいこと”をしたとは思ってない。クルマも速くて、けっこうおもしろいレースができた」
◆パンクした周、タイムロスを十数秒で抑えた走りは、今日一番!
—-今日のレースの作戦ですが、新品タイヤも残っていたということで、楽しいレースになりましたが?
可夢偉:自分としては、そんなに”むずかしいこと”をしたようなレースではなかったんですけど、すごくうまく(物事が運んで)、クルマも速くて、自分なりには、けっこうおもしろいレースだったと思います。
—-パンクして、ほとんど一周をゆっくり回ることになりましたが、このときはどんな気持ちで?
可夢偉:あのときは、諦めないぞという気持で・・・。ただ、パンクしているクルマを、どうやって、一周、(ピットまで)持って帰ってくるかがけっこう大変で・・・。
あの周は、たしか、十何秒しか損してない。パンクした割りには、けっこう、レベル高い!(笑) 何を言おうが、あれが一番の”予選ラップ”じゃないですかね、今回の。
—-最終スティント、タイヤ的に”長いラン”になりましたが、それほど悪くなかったということ?
可夢偉:まあ、ギリギリですね。でも、あの状態で、ここまで戻って来たというのは、ほんとに、よかったと思います。チーム自体、いいストラテジーを考えてくれて、すごくいい仕事をしてくれたと思います。
—-予選までの不運を、吹き飛ばしましたよね?
可夢偉:まだ不運ですよ、タイヤ、パンクしたから!(笑)
—-シューマッハとバトルになったときは、芝生に押し出されたりしていましたが、あのときは?
可夢偉:けっこう、危なかった! 芝で、スピンしそうになった。
—-ブエミのときは?
可夢偉:ブエミは、抜いたけど、そこで(彼が)粘りやがって(笑)。タイヤ、ボンって当てられて。まさか、あそこまで粘ってるとは思ってなかったんで(笑)。
—-それは13コーナーかな?(ブエミ?が)右にいたあたり?
可夢偉:まっすぐ、右に行く手前。
—-最初は、パンクチャーはわからなくて?
可夢偉:直線、ちょっと過ぎたあたりで・・・。
—-そこで、(ピットに)入れてれば、ね?
可夢偉:いや、そこまで気にしてなかったから。あれ、もう少し前やったら、気づいた(気付いてピットに入った)んだけど。もう、200メーターくらい、手前のコーナーだったでしょ。当たって、すぐやったから。そんなこと、考えもせず、まさか!と思って。
—-向こうのフロントウイングとぶつかってる?
可夢偉:いや、知らない(わからない)です。
—-感触はあった?
可夢偉:うん。
◆最後のマッサの追い上げは、まったく気にしてなかった
—-最後、マッサが来ているというのは、ピットから指示はあった?
可夢偉:ええ。でも、(差が)6秒とかあったから、余裕だった。
—-最後にピットインして交換したときには、これで走りきると思っていた?
可夢偉:その予定・・・。(チームから)行けるか?といわれたから、とりあえず、行けるって言ったけど(笑)。もともと、パンクチャーで、予定がだいぶ狂ったから、それがちょっと拙かったね。
—-軽い状態のクルマには、ぶっつけ本番で走ったことになりましたが、クルマはどんな感じ?
可夢偉:まあ、悪くもなく、良くもなく。
—-もともとのプランが、三回ストップ?
可夢偉:そう!
—-それが(パンクチャーで)前倒しになっちゃって?
可夢偉:ええ。
—-後ろに、ツケが回っちゃった?
可夢偉:・・・ですね。
—-最初につけたハードタイヤは、どんな感触?
可夢偉:まあまあ問題なく・・・。とりあえず、前のクルマだけ、パッと抜いとけば、あとは(上位集団に)ついて行け!という感じだったんですけど。まあ、順調に・・・。
—-最初のタイヤをハードにした理由は、序盤なら、そんなに全体のペースも上がらないだろうから、という判断?
可夢偉:(うなずく)
—-新品タイヤが残っていたのは、アドバンテージになった?
可夢偉:その前に、あのポジションからスタートするっていうのが、ちょっと大変だった(笑)。