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ドイツGP 木曜記者会見

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木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、 ティモ・グロック (ヴァージン)、ニック・ハイドフェルト (ルノー)、ニコ・ロズベルグ (メルセデス)、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、セバスチャン・フェッテル(レッドブル)とオールドイツ人の記者会見となった。

Q.シーズン序盤、チームの方針が変わるということがありましたが、現状に満足していますか?
110721PC-7.jpgティモ・グロック (以下、グロック):正直言ってマシンの戦闘力という点では、思いどおりの状態ではないね。ただ、将来的な見通しは悪くないと思う。チームは全力で戦う姿勢を示しているし、マクラーレンと協力関係を結んだのも明るい材料だね。いまでもマシンの能力をすべて引き出して、時にはそれ以上の戦いをしてるんだ。後方を走っているから、あまり認めてもらえないけど、それは仕方ないことさ。来年を見すえて、頑張ってるところだよ。

Q.大きな進歩があるのは来年、ということですか?
グロック:
上手くいけば、今シーズンの終盤までに大きな進歩を遂げることもあり得るけど、まだなんとも言えないね。少なくとも2012年にはしっかりしたマシンを開発するつもりだよ。加えて、2011年用の対策ができれば言うことはないね。

Q.チームは、風洞実験用モデルのサイズを50%から60%の大きさに変更しました。これが改善につながると思いますか?
110721PC-4.jpgニック・ハイドフェルト(以下、ハイドフェルト):そのために一時は作業が遅れていたけど、長い目で見ればプラスになるはずだよ。変更したことによって、これまで以上に多くのことが判るようになったんだ。このニュルブルグリンクにも大きく変更した新型パーツをいくつか持ち込んでて、効果を発揮するはずさ。雨だとその確認がしにくいから、いつも以上に好天になってほしいと願ってるよ。

Q.いまだにクビツァの代役という見方をされることもありますが、来年のシートを確保するには、どんなことが必要でしょう?
ハイドフェルト:まず、できる限りいい仕事をして、結果を出して交渉に臨むというのがF1のやり方なんだ。これまでのところは順調だと思う。ここ2レースほど不運続きだったけど、それでもポイントを獲ることはできた。セバスチャン(・フェッテル)には届かないとしても、メルセデスとはいい勝負ができるだろう。前回はしてやられたけど、いまもメルセデスを目標にしてるんだ。

Q.チームについての意見と、ここまでの結果に対する評価を聞かせてください。
110721PC-5.jpgエイドリアン・スーティル(以下、スーティル):難しい状況なのは冬季テストの段階から判ってたんだ。だけど、確実に進歩してるし、後半戦には期待が持てるだろうね。見通しは悪くない。できればもっとポイントを獲りたかったところだし、モントリオールと前回のシルバーストンでは、大きなチャンスを逃してしまったんだ。マシンの状態はよくて、僕もポール(・ディ・レスタ)も頑張っていたんだけど、ピットストップのときに小さな問題があって、戦術的にも上手くいかなかったんだ。ポテンシャルはあるし、もうすこしでQ3に進めるところだった。何度かQ3に残ったし、レースのペースも悪くないから、問題ないだろうね。ここからは、大量ポイントを狙っていくつもりさ。

Q.ここは声援してくれるファンも多く、地元のレースと考えていいのでしょうか?
スーティル:ニュルブルグリンクは素晴しい歴史を持っていて、美しい最高のサーキットなんだ。レーシング・ドライバーのライセンスを取ったのもここだから、僕にとっては特別な場所で、すごく楽しみにしていたんだ。家族の住んでいるところからも近いし、本当のホームレースと言えるだろうね。

Q.メルセデスはこれまで以上に力を入れる構えですね?
ミハエル・シューマッハ(以下、シューマッハ):
今週末は特に楽しみだよ。入場券の売れ行きも良好ということだから、ドイツを代表するメルセデスの一員として、二人のドイツ人ドライバーが走る状況は、願ってもないものと言えるだろうね。ここでは何度もいいレースをしたし、このところの改良でマシンは確実に速くなってる。例によって、天気がどうなるか判らないけど、新しいパーツも効果を発揮してるから、すごく期待してるんだ。

Q.多くのファンが、もういちど表彰台の中央に立つあなたの姿を見たいと願っているでしょう?
110721PC-2.jpgシューマッハ:僕もその一人だよ。まだ勝ち星を重ねられる状態ではないけど、確実に近づきつつある。まだ眼に見える結果としては残っていないけど、組織の中身が充実してきて、見通しはすごく明るいよ。最初、このチームと契約した時は、あまり先のことまで考えていなかったんだけど、どうやら長いつき合いになりそうだね。だから、慌てることはない。徐々に段階を踏んでいけば、いつか結果が出るだろうね。

Q.世界チャンピオンになって初めて地元のレースに臨むわけですが、今の心境は?
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):
チャンピオンになったのは去年のことだから、このレースを前にした気持は、一昨年、昨年のホッケンハイムと変わらないよ。自分の国で、自国のファンから声援を受けて戦うのは、もちろん素晴しいことだよ。今はドイツ人ドライバーが6人いるから、全員おなじ気持だろうね。よくプレッシャーがかかるとか、いろいろなイベントでレースに集中できないとか言われるけど、それよりもスタンドから大声援を受けて走るプラスの要素の方が重要なんだ。パドックでも、サーキットの外でも、みんなが応援してくれる。そうなると、いつものレース以上に力が出るものなんだ。

Q.ここ3レースでレッドブルとマクラーレンとフェラーリが、それぞれ勝ち星を挙げました。状況は変化しつつあるのでしょうか? ここか、次のハンガリーで、本当の力関係が明らかになると思いますか?
110721PC-6.jpgフェッテル:各チームのポテンシャルは、これまでのレースで、すでにハッキリ現れてると思う。判断するのに十分な数のレースをもう戦ってきたはずさ。ここ2レースほど、みんなコース上での展開よりもレギュレーションの変更に気をとられていたみたいだね。だけど、それも終わって、今回からはレースの内容に集中できるだろうね。最初から、上位チームの力は接近していたし、特にこの3戦では3チームが優勝したりして、どこが最強なのかを見極めるのがすごく難しい状況になってるね。少なくとも、僕たちのチームにもチャンスがあることは間違いないだろうね。さいわい、このコースはうちのマシンと相性がいいらしく、一昨年はすごくいいレースができたんだ。そのあとも、チームはさまざまなことを発見してきた。現段階では、すべてが順調だよ。見通しは明るいし、特に日曜にはいいところを見せたいと思ってる。

Q.昨日か今朝、W196で旧コースのノルトシュトライフェを走ったということですが、本当ですか? もしそうなら、ぜひ感想を聞かせてください。
110721PC-3.jpgニコ・ロズベルグ (以下、ロズベルグ):今朝のことだったんだ。とにかくファンジオがメルセデスでの初勝利を飾ったマシンに乗って、ノルトシュトライフェを走るというのは、またとない経験だよ。いったいどんなことになるのか、自分でも判らなかったけど、素晴しかったね。マシンの感触はまるでカートみたいで、本当に楽しめたし、とにかくドライビング・ポジションが今のマシンとはまったく違うんだ。心配していたギヤシフトもすごくにスムーズで、まったく問題なかったよ。違和感があったのはポジションだけだね。ステアリング・ホイールが大きくて、真ん中にギヤボックスがあるから、ペダルが左と右に、大きく離れてるんだ。あれには、最後まで慣れられなかったね。

Q.ミハエルにも聞きましたが、メルセデスの現状はどうでしょう?また、地元のレースを迎える心境は?
ロズベルグ:
チームの状態は確実に上向いてるよ。僕自身は今朝、メルセデスの歴史を改めてふり返って、大勢のファンに見守られながら古いシルバー・アローを走らせるという、最高の気分を味わった。このレースについていえば、シルバーストンに続いて新しいパーツが届くんだ。ミハエルもいっているように、先の見通しは極めて明るいよ。地元で、きっと好成績を収められると信じている。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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