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インドGP木曜記者会見

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木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、ナレイン・カーティケヤン(HRT)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が参加。

Q.まずインドの印象を聞かせてください。
エイドリアン・スーティル(以下、スーティル):何度か来てるから、すこしは判っているつもりだよ。サーキットに関しては、素晴しい仕事だと思う。今朝、1周してみたけど、工事はすべて完了しているみたいだった。レイアウトもすごく面白そうだね。路面はそうとう汚れてるから、明日走ってみないとなんとも言えないね。いずれにしても、いいレースになることを祈ってる。チームにとって特別なイベントだし、数年かけて進歩してきた成果を見てもらいし、インドにF1を根付かせたい。みんな応援してくれるはずだから、すごく楽しみだよ。

ルーベンス・バリチェロ(以下、バリチェロ):僕もいいコースだと思う。短い間に、よくできあがったよ。明日からの走行で、まず路面の汚れが問題になるだろうけど、新しいサーキットでは普通のことなんだ。これまでのところ、すごく有望だと思ってる。

111027PC-6.jpgヤルノ・トゥルーリ(以下、トゥルーリ):夕べ着いたばかりだから、インドのことはまだなにも見ていないけど、サーキットは良さそうだね。これほどの設備を持つことはインドの人たちにとって誇らしいことだろうし、この国におけるモータースポーツの未来にも明るい材料になるだろうね。レイアウトはすごく興味深いし、問題は路面の状態だけだよ。今朝、自転車で走ったときは、かなり汚れてたんだ。今日中に少しでも改善させて欲しいね。明日から走行が始まれば、もちろんどんどん良くなっていくだろうね。とにかく、良いレースが期待できるよ。

フェリペ・マッサ(以下、マッサ):すごく感心させられたよ。インドはいい国だし、サーキットも素晴しいんだ。ヘアピンでさえ、コース幅が広いから、いろいろなラインを選ぶことができるんだ。追い越しの可能性が広がって、きっと面白いレースになるだろうね。

111027PC-3.jpgナレイン・カーティケヤン(以下、カーティケヤン):何度も言ってきたとおり、自分の国でF1のレースに出場できるとは夢にも思わなかったよ。サーキットについては、フェリペが言ったとおり、コース幅のかなり広いところがあるのが最大の特徴なんだ。いろいろ違ったラインからの追い越し場面がたくさん見られるだろうね。ランオフエリアは十分に取られているけど、簡単なコースではないよ。とにかく、立派な仕事ぶりだよ。

ミハエル・シューマッハ(以下、シューマッハ):みんなとおなじように、立派なサーキットだと思う。セーフティ・カーが走っているのを見ただけでも、高低差の大きさが判ったよ。先の見えないヵ所もあるし、高速と低速のコーナーが組み合わされてて、追い越しヵ所もあるんだ。そうした要素が組み合わさって、きっと面白いレースがくり広げられるだろうね。速く走ってみたいよ。どんな感じか、すごく楽しみにしてる。

Q.ヘアピンもなかなか面白そうですが?
シューマッハ:
そのとおり。コーナーの入口を広くするというのは追い越しを促す新しい考え方だね。普通は1本のラインを抑えれば抜かれないけど、ここでは後ろのマシンがアウト側からスピードを乗せてつぎのストレートで前へ出られそうだ。いろいろな可能性があって、面白い場面が展開されるはずさ。それも含めて、インドのファンには大いにF1を楽しんでもらいたいね。

Q.数日前からプロモーションの仕事で現地入りしていますが、なにをされていたのですか?
111027PC-4.jpgスーティル:1日目はデリー、そのあとはムンバイへ移動して取材を受けていたんだ。それから、キングフィッシャー(チーム代表のV.マルヤの航空会社)のイベントがあったんだけど、大勢の人が集まってすごく盛況だったんだ。毎年インドへ来るたびに、F1への関心が高まっているのを感じるよ。今回のレースで、さらに盛り上がるだろうね。

Q.ここ2戦ほど、特に予選で素晴しい活躍を演じていますが、今回の見通しはいかがでしょう?
スーティル:
韓国も予選は良かったけど、決勝でマシンのバランスにすこし問題があったんだ。ポイントが獲れなかったのはアンダーステアがひどかったからだね。このレースでは原因を解明して、調整を加えて状況を好転させたいよ。スピードはずっとトップ10に入っているし、予選の状態はいいから、それをレースにも活かしたいね。かなり自信はあるよ。

Q.自宅でこのサーキットを試したということですが。どうでした?
111027PC-2.jpgバリチェロ:家に小さなシミュレーターを作って、インターネットのゲームでいろいろなサーキットを走ってるんだ。コースに慣れるには、いい方法だよ。

フェリペ・マッサ:ルーベンスは毎日7時間もやってるんだ。

バリチェロ:そう言うフェリペは5時間半ぐらいかな。もともと彼が教えてくれたゲームで、よく対戦してるんだ。妻はそのことで、僕じゃなくてフェリペに腹を立ててるんだ。一人暮らしだったら、どちらも1日中やってるだろうね。とにかく、インドのコースがあるから、参考になったよ。高低差も含めて、すごくよくできてるんだ。

Q.地元のファンはカルン(・チャンドック)が走ることを期待していたと思いますが?
トゥルーリ:
チームはそれよりも結果を優先したんだと思う。それによって将来の状況が変わってくるわけだからね。来年、中段に食い込むためにも、ランキング10位というポジションはすごく重要なんだ。だから今回、カルンの出場を見送ったんだと思う。だけど、すべてチームが決めたことだから、僕としてはなんとも言えないよ。

Q.ロータスが躍進するために、来年は何が必要でしょう?
トゥルーリ:
このところのレース展開から見て、大きな変更はいらないだろうね。少しずつ確実にマシンを速くしていくことが重要だよ。

Q.このところの健闘をどう評価していますか?
111027PC-5.jpgマッサ:コースによって戦闘力に違いがあって、この2戦はかなり有望だったんだ。今回も、サーキットの特性が合えば、いいレースができそうだよ。シルバーストンのような例もあるから、具体的にどんなコースが向いているとは言えないし、ここでも見通しが立つのは実際に走ってからということになるね。

Q.国民の期待を一身に背負った気分はどうですか?
カーティケヤン:
もちろん大変だけど、現実的にはとにかく完走を目標に走るしかないよ。あとはチームメイトに負けないことだね。とにかく、インド人ドライバーがインドGPに出場するというだけで、大きな意義があると思う。大勢のファンが観てくれている中で、最善をつくすだけだよ。

Q.F1を受け入れるインドの状況はどうですか?
カーティケヤン:
F1のレースが開催されると決まってから、若いドライバーが育つ土壌は格段に整備されてきたんだ。中国のような国と違って、ずっと前からモータースポーツへの関心は高いし、1993年からはF1がテレビで生中継されてるんだ。インドGP開催をきっかけに、いっそう関心が高まることは間違いないね。

Q.このところ4番目のチームからさらに前を脅かす勢いですが、最後の3レースに向けた見通しはいかがでしょう?
111027PC-7.jpgシューマッハ:健闘できたのはマシンとサーキットの相性によるところが大きいと思う。だから、コースによっては7〜8番手に甘んじるのではなくて、もっと上を狙うチャンスもでてくるんだ。このコースはおそらくウチのマシンに合ってるから、かなり期待してるんだ。相変わらず予選は苦しいけど、レースでは日本、韓国といい内容が続いたし、状況によっては良い結果が期待できるはずさ。

Q.最後の2戦はどうですか?
シューマッハ:
そこまでは考えてないよ。まずこのレースに集中することが先だよ。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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