マクラーレン・メルセデス【オーストラリアGP プレビュー】
◆ジェンソン・バトン
「レギュレーションが変わらないときでもオーストラリアは予想できないものなんだ。今年は誰もどうなるか予想できないよ。レース終了後に半分以上のマシンが残ってるか、いいレース、接戦が見れるか、(フィールド上の)オーダーは予想通りの結果になるか、そういった全ての疑問の答えはまだ分からないけど、それも週末を楽しみにしていることの一つだね」。
「僕がこのレースをエンジョイできるそのほかの要素としては、メルボルンで感じる雰囲気と空気があるね。美しい街、場所と、いつも訪れるのが好きな場所だよ。実際、時差ボケを治すのと、トレーニングのためにグランプリより一足先に現地入りしてるよ。それから、サーキットに来てくれるファンはいつも情熱的で、(F1を)よく知ってて熱心なんだ。上手くいけば、ファンタスティックな一年になるかもしれないスタートにうってつけの場所だよ」。
「パフォーマンスに関しては、MP4-29にはかなりのポテンシャルがあるし、それを開放するにはもう少し時間がかかりそうだね。僕らが目指していたところまでは到達していないし、メルボルンのパッケージは僕らのポテンシャルを正確に反映したものではないと思う。その効果が現れるには少し時間がかかるよ」。
「今シーズンは全体的に、継続して開発していく一年になるだろうね。僕らの目標は、開幕戦から役立つポイントをゲットしていくことだよ。堅実なエンジニアリングとシッカリした信頼性でね。それから、素早くパッケージを改善、開発して、さらなるパフォーマンスもたらすことだね」。
「それでも、ポテンシャルはあると思ってる。MP4-29は去年のMP4-28になかったものを与えてくれたよ。要は開発できるだけの信頼性を持った基盤があるってことだよ。今年のマシンは去年のマシンと比べて、どの面からも違う感じだし、おかげでワクワクしてるよ。それは間違いなく開幕戦に必要なものだよ」。
◆ケヴィン・マグヌッセン
「ワォ、次にマシンを走らせるのがオーストラリアGPのフリー走行だと思うと変な感じだよ」。
「(自身がF1ドライバーとして)メルボルンでレースできること自体がクレイジーだよね。オーストラリアはこれまでに行ったことがなかったし、ヨーロッパではいつも、朝早くにテレビでやってるグランプリを見てたよ。初めて行く国ってだけじゃなくて、グランプリに参戦することも信じられないくらいワクワクしてるよ」。
「僕らは堅実な冬を過ごせたと思うし、その状態で地球の裏側(オーストラリア)に向かうよ。まだたくさんの仕事が残ってることは分かってるけど、僕らは前に進むためにいい基盤を持ってる。マシンがどこに強いか分かってるし、まだ取り掛かる必要がある部分についてもね。だから、そういった部分に取り組んでるよ。だけど、僕は最初から言ってきた。マシンはよく走るし、信頼性もある。それは僕らが求めていたものだから、いいことだよ」。
「個人的には、最初の数戦は走行距離を稼いで完走することが重要になるよ。いい冬を過ごしたにしても、僕はまだルーキーだから邪念を抱かないようにするし、そうすれば、チームに何かをもたらして、経験値も増やせるだろうね。新しいレギュレーションで誰もが同じ条件で闘うことになるし、いくつかいいフリー走行をしてレース距離を走ることができれば、僕が完璧に準備するための助けになるよ」。
「F1のマシンを可能な限り限界で走らせるためには、タイヤの扱い方、燃料セーブ、コクピットでのスイッチ操作と、学ぶことがまだたくさんあるよ」。
「だけど、レースが本当にすごく楽しみだよ。そのためにここにいるんだし、始まるのが待ちきれないよ!」
Photo by McLAREN MERCEDES