F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

◆ダニエル･リカルド
「レーシング･ドライバーがモンテカルロで落ち着くことなんて無理だね。毎年、僕は冷静で論理的に挑もうとしてるけど、結局は（嬉しさで）飛び跳ねてエキサイトしちゃてるんだよね。とにかくアメージングだよ。街と港の雰囲気、歴史的なレース、たくさんの観客と、本物の祭り騒ぎだよ。トラックは昔ながらのスタイルだね。F1のマシンで走ると、どこも特別だよ。スピード、パワー、加速がすごいんだ。だけど、ここはクールだね。モナコはとにかくレースが好きなことは知ってるよ。トイレも自転車に乗ったままなぐらいだからね（モナコのコースは自転車レースのツール･ド･フランスの舞台としても使われていて、トイレも自転車に乗ったまま済ませる）。僕は子供のとき、ちっちゃな自転車に乗って家の中を走るのが好きだったよ。すごく楽しかったし、障害物も多くて結構危険だった。（モナコのレースは）それにかなり似てるね。そのときの経験が確かに役に立ってるよ。速く走るコツを知ってるドライバーは、そこで大きな違いを生むってここだよ」。

「モナコは僕のお気に入りのトラックの一つで、ものすごくチャレンジングだよ。簡単に柵にクラッシュしちゃうから、一度もミスできないからね。オーバーテイクのためにはものすごいリスクがつき物だよ。一番のオーバーテイク･ポイントは、ハーバー･シケインインの前で、せまいトンネルを時速300kmで抜けて、1速のシケインに出る。それ以外はモナコはガマンしないといけないし、マシンはサスペンションと、この極端な要求の中をしっかり走れるように完璧な信頼性であることが望ましいよ。とにかくすごいんだ。完璧なシチュエーションは、いい予選をして、一番前からスタートすることだね。モナコではチームといくつか本当にすばらしい思い出を作ってきたし、特に最後にみんなで（モナコのレッドブルの）プールに飛び込んだときと、いつだったかマーク（･ウェバー）と一緒に海に飛び込んだときのことだね。モナコはすごく特別で、港に浮かぶ僕らのエナジー･ステーション（モーターホーム）がある。とにかくすごいイベントだよ」。

【翻訳：STINGER】