ピレリ、問題の発生原因と独GPから新タイヤ導入を発表
問題の原因は想定外の使用方法と縁石によるものだと発表。
ピレリは、今週末のドイツGPから、タイヤの内部構造にケブラーベルトを使用したリヤ・タイヤを投入することを発表した。
このタイヤは、6月7日(金)のカナダGPフリー走行で実験的に投入したタイヤと同じもので、フロント・タイヤはこれまでのものがそのまま使用される。それとは別に、新しいレンジのタイヤが7月28日(日)におこなわれるハンガリーGPから投入されることもあわせて発表した。
また、ピレリは、先週末のイギリスGPでレース中に4台のマシンのタイヤに問題が起きた状況を受け、状況を広範囲に調査し、一連の原因を公表した。ピレリが明らかにした問題の原因は次の通り。
・チームが間違った向きに(左右のタイヤを入れ替えて)リヤ・タイヤを装着したため
・推奨したタイヤ圧以下でタイヤを使用したため
・極端なキャンバー角でタイヤを使用したため
・特に、シルバーストンの高速コーナーに配置された”アグレッシブ”な縁石
イギリスGPでは、トップを走行していたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を初め、フェリペ・マッサッ(フェラーリ)、ジャン-エリック・ヴェルニュ(トロロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)の4名のドライバーのタイヤに問題が発生していた。
Photo by Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A