進化の跡を見せたマクラーレン・ホンダ【中国GP初日トピックス】
写真はマレーシアGPのものです。
◆メルセデス優位は変わらないけれど
フリー走行1と2の合計3時間を終え、タイムは今回もメルセデスが他を圧している。
しかし、フリー走行2でトップタイムはルイス・ハミルトンが奪ったものの、2番手はフェラーリのキミ・ライコネン。ニコ・ロズベルグは、ダニエル・リカルド+レッドブルに続く4番手だった。
さらにロングランの状況から観ると、1分43秒を継続できているフェラーリのセバスチャン・フェッテルとライコネンに対して、メルセデスのそれは1分44秒台。
一発は速いが、マレーシアがそうであったように、ここでもタイヤへの攻撃性がフェラーリの方が優位にいるかもしれない。
◆フェラーリは安定してプログラムを消化
セバスチャン・フェッテルとキミ・ライコネンの二人が、ほぼ同等のタイムで、安定している。特に堅い方の、つまりレースでメインになるミディアムタイヤでその傾向が顕著。
マレーシアと同じく、レースペースでメルセデスに脅威を与えている。
◆レッドブルの浮沈
フリー走行1で6-7番手だったダニエル・リカルドとダニール・クビアトだが、フリー走行2で2台そろってなかなか走れず、さらに走り出した終盤、クビアトのマシンにブレーキトラブルが発生。
クビアト+レッドブルは、ピットを出た時にすでに左リヤブレーキ周辺部分から白煙を上げていたが、途中で発火、火は消えたが、ピットの指示でスローダウンして戻る途中の直線からのブレーキングで完全にブレーキを失って、低速ながらタイヤバリアにクラッシュしてフロントウィングを破損した。
フリー走行2でダニエル・リカルドが3番手と踏ん張ったが、レッドブルの苦境は、思ったより根深いかもしれない。
◆マクラーレン・ホンダ順調な仕上がり?!
開幕戦で1台が完走したものの、2戦目のマレーシアでは、まずまず順調な週末を過ごしながら、2台ともリタイアに終わっていたマクラーレン・ホンダ。しかし、中国ではさらに進化の跡を見せた。
フリー走行1では、バトンとアロンソは13番手と17番手だったが、フリー走行2は10番手と12番手。
しかし、マクラーレン・ホンダはその順位よりも、フリー走行2のタイム差が目を引いた。まだまだトップのメルセデスとは、バトンが約2秒、アロンソが2.5秒ほどの差を付けられているが、バトンはベストラップの周にタイムロスをしており、これまでの流れから、もしかすると初のQ3進出も視野に入ったか。
Photo by Honda/LAT Photographic
◆2015 F1GP第3戦中国GPフリー日走行2結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ライコネン+フェラーリ
3. リカルド+レッドブル
4. フェッテル+フェラーリ
5. ロズベルグ+メルセデス
6. クビアト+レッドブル
7. ボッタス+ウィリアムズ
8. ナッセ+ザウバー
9. グロジャン+ロータス
10. バトン+マクラーレン・ホンダ
11.マルドナド+ロータス
12. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
13. エリクソン+ザウバー
14. フェルスタッペン+トロロッソ
15. サインツ+トロロッソ
16. フルケンベルグ+フォース・インディア
17. マッサ+ウィリアムズ
18. ペレス+フォース・インディア
19. メルヒ+マノー・マルーシア
20. スティーブンス+マノー・マルーシア
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