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HAMMY’S EYE 2011 <スペインGP→モナコGP>

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話題山盛りの新シーズンも5戦を消化した。スペクタクルな戦いをより楽しむための[STINGER]特別企画。ブリヂストン・タイヤとともに14年間F1 を直近で見つめたハミーこと浜島裕英さん(ブリヂストンタイヤ開発第2本部フェロー)の視線で迫る、”タイヤからみた次の見どころ!”。モナコは、火事騒ぎや、スーパーソフト初投入で、話題はさらに満載だ。

STINGER山口正己(以下STG ):
スペインからの連戦です。さらに木曜日にスケジュールが始まるとなると何かと気ぜわしいですが、この時間の短さになにか思い出は?
浜島裕英ブリヂストンタイヤ開発本部長(以下、浜島):去年は、アイスランドの火山灰で、帰れるかどうか心配になりましたけど(笑)。

モナコには、スペインから直接行くことが多かったですが、小さな飛行機から見下ろす南海岸沿いの海岸線がきれいだったことを思い出します。

STG:1コーナー手前が火事に遇っい、急きょ路面改修を受けました。タイヤ的に、想定できるトラブルは?
浜島:
舗装したてはオイル出やすいのが心配ですね。いつもの調子ではぶつかっちゃうから気をつけないといけないですが、状況が分かってしまえばどうってことないと思います。

STG:舗装路面が剥がれたりとか、いろいろ心配されていますが。
浜島:
舗装を担当したのがどういう業者か知らないですが、最近は舗装技術も上がっています。去年の韓国GPでもいろいろ言われていましたが、はげたりしていることはなかったので大丈夫と思います。

STG:
こうした突発事項があった場合、タイヤ・サプライヤーとして、チームには、どんなアドバイスを?
浜島:
ボクたちだったら、とりあえずは路面のデータを測定して、キャラクターを分析して、そこからグリップレベルを想定してチームに伝えました。

STG:
その上、さらに初めてのスーパーソフトを使うということで、事情が複雑になると思いますが、そもそもモナコの路面の特徴は?
浜島:
モナコは、ホントに普通の舗装路なんです。みんなが知ってるサーキットに比べるとツルツル。なので、タイヤのグリップ要求されるけれど、柔らかくすればいいというものでもないんです。

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STG:
というと?
浜島:
柔らかすぎると速く走れない、という経験があります。
F3レースでウルトラソフトを供給したことがあるんですが、速くなかった。

STG:なぜでしょう?
浜島:
オーバーヒートの問題もあるし、腰砕けになっちゃうんだと思います。それに、柔らかすぎると、ささくれが出る問題も出てきて、本来の性能が示せない。それに。

STG:それに?
浜島:
モナコは、最初にほこりっぽくてツルツル路面なだけでなく、コースがオープンになるから、ハンバーガーのカスとか、いろいろゴミが落ちていることがありますから。

STG:
なるほど!! そういう意味でも特殊なコース、ということですね。他に注目は?
浜島:
スーパーソフトはどのチームもやったこと(実戦経験)がない。確認したい路面がどんどん変わってしまうので想定が難しいんです。普通のコースでも、路面の代わる”シロ分”(変化の度合い)を読むのが難しいので、ここは特にエンジニアは大変だと思います。

STG:コース上での追い越しはまず不可能。となると、タイヤ戦略が決め手になる。たとえば、周回遅れにひっかからないタイミングなど。他に、タイヤ的なアドバイスがあるとしたら?
浜島:
推定データはディスカッションします。難しいとはいえ、改善シロがこれくらい、という提案はしますね。しかし、今年のクルマは、新しいタイヤでのデータないから、苦労が大きいと思います。

STG:
L.ハミルトンが、”モナコはダウンフォースが有効なコーナーがなくて、腕の勝負になる”と言っています。レッドブルが、ブローンディフューザーをレースでは、たぶん冷却から来る耐久力の問題で多用できないと言われていることに対するコメントと思いますが、どう見ますか?
浜島:
どうでしょうね(笑)。腕の勝負でもあるけど、クルマの勝負。ダウンフォースはあるがメカニカル・グリップは重要だ思います。

レッドブルの問題はひとつはKERS(ブレーキエネルギー回生システム)じゃないかと思います。

STG:
いろいろ特別と言われるモナコですが。

浜島:やっぱり、思い出は南フランスの美味しいワインと料理です(笑)。作業環境はよくない。見てるみなさんはきれいだな、と思っているでしょうが、ピットレーンは狭いし、パドックとピットを移動しないといけないし、作業環境はよくないですからね。その分、美味しい料理とワインがバランスが取れているんですよ(笑)。

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