ホンダから届いたザウバーとの契約解消のリリース
本田技研工業株式会社広報部から、28日未明に、2018年からスタートするはずだったザウバーとのエンジン供給を解消したことを伝えるリリースか届いた。
Sauber F1 Teamとの技術提携計画を解消
Hondaは、2017年4月30日に発表した、Sauber F1 Team(ザウバー エフワン チーム以下、ザウバー)に対するFIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)における2018年シーズンからのパワーユニット供給計画を、双方の合意により白紙化することを決定しました。
ザウバーからの申し入れにより検討を進めてきた本プロジェクトですが、供給体制を整備する中で双方の目指す方向性に相違が生じたため、提携解消の合意に至りました。
■本田技研工業株式会社 モータースポーツ部長 山本雅史のコメント
「ザウバーとは、供給決定までの過程で非常に良い信頼関係を築くことができており、一緒に2018年シーズンを迎えることを楽しみにしていました。しかし、先方の運営体制の変化などに伴い、互いの目指す方向性に相違が生じたため、双方合意の上でパートナーシップ計画の解消を決定しました。これまでの協力に対してザウバーに感謝するとともに、今後の健闘を祈ります。
今回、このような発表をしなければいけないことは残念ですが、Hondaのモータースポーツへの情熱と、F1に対する強いコミットメントに変化はありません」
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ザウバーにはザウバーの事情がある。カルテンボーン前代表は、資金目当てでホンダにすがりついたという見方もあるが、バッサー新代表は別の視点からフェラーリのパワーユニット継続使用を選んだということか。
いずれにしても、マクラーレンとのコンビネーションは、2018年も継続されるはずだが、もう1チームはトロロッソになるのか、それとも。むしろ、極貧チームのザウバーとの解消が吉と出ることを祈りつつ、ホンダをとりまく状況に注目したい。
[STINGER]山口正己
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