特別ヘルメットinアメリカGP
アメリカGPでは、多くのスペシャル・ヘルメットが登場した。
最近は、特別仕様のヘルメットが登場する回数も多くなっている。それは、モナコGP以外も特別なグランプリであると考えられているからなのか、技術の向上によって塗装が容易になったからなのか、それとも単なる流行なのか……? 今回登場した特別カラー・ヘルメットのいくつかを、写真とともに紹介する。
◆セバスチャン・フェッテルの特別ヘルメット
毎戦の楽しみにしている人も多いであろうフェッテルのヘルメット。今回は、星条旗の上に大きく描かれた青いギブソン(風)のギターがポイント。セミアコの形ではあるがFホールが確認できないため、ソリッド・ギターのように見える。頭頂部と後頭部の間には、音符が並ぶ。軽快に鼻歌を唄いながら後続をDRS圏外へと突き放してゆきそうなヘルメットだ。
◆ロメイン・グロジャンの特別ヘルメット
アメリカ映画俳優であるスティーブ・マックイーン仕様のメッキヘルメット。まるで鏡だ。グロジャンのアメリカでの身だしなみチェックは、これさえあれば何の心配もない。
◆ヘイキ・コバライネンのヘルメット
これはスペシャルではないが、ライコネンの代役として急遽ドライブすることになったコバライネンのロータス仕様ヘルメット。ブラック、ホワイト、ピンクの、サテン・フィニッシュ。日本のヘルメット・メーカーであるアライ製。
◆セルジオ・ペレスの特別ヘルメット
メキシカンのペレス。アメリカGPは故郷であるメキシコと近いため、ここはペレスにとっては母国GPのようなものだ。ホワイト・ベースにメキシコ国旗カラーが栄える。
◆ルイス・ハミルトンの特別ヘルメット
ハミルトンは、”史上最高のエンターテイナー”とともにドライブする。今回、彼がアメリカに持ち込んだヘルメットは、メタリック・レッドのマイケル・ジャクソン仕様。側面には、角度をつけても倒れないパフォーマンス中のマイケルのシルエットが確認できる。たとえ300km/hで走行しても、決して倒れることはない。
◆エステバン・グティエレスの特別ヘルメット
ペレス同様、メキシコ出身のグティエレス。全体にメタリック・イエローに塗装されている。「VAMOS MEXICO(レッツゴー・メキシコ)」の文字が印象的だ。
◆ダニール・クビアトのヘルメット
来年、トロロッソのドライバーとしてF1デビューが決定しているクビアト。今回は、ジャン-エリック・ヴェルニュのマシンを借りてフリー走行1のみの走行を担当した。ホワイト&ライトグレーにレッドブルのロゴを加えて、ツヤ消しフィニッシュされたヘルメットを着用。
◆ギド・ヴァン・デル・ガルデの特別ヘルメット
普段、ツヤ無しモノクロ・カラーの、落ち着きのあるヘルメットを使用している、ケータハムのヴァン・デル・ガルデ。今回は、その落ち着きが爆発したかのようなカラフルで賑やかな仕様のものを用意した。
◆アレキサンダー・ロッシのヘルメット
同じくケータハムのロッシ。特別仕様のヘルメットではないが、地元であるアメリカでフリー走行1のみ、このヘルメットをかぶって走行した。ケータハム・F1・チームは、ドライバーの全員が日本製のアライ・ヘルメットを着用している。
Photo by
Getty Images(フェッテル、クビアト)
LAT Photographic(グロジャン、コバライネン、ヴァン・デル・ガルデ、ロッシ)
McLaren/LAT Photographic(ペレス)
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(ハミルトン)
Daniel Reinhard(グティエレス)