J.バトンがマクラーレンに決まった理由・・・その2 アブダビ資本
アブダビGP後のバトン。なにやら相談中。
アブダビのアーバル・インベストメントが”メルセデスGP”に資本を提供している。ブロウンGPの取得に要した1億1千万ポンド(約165億円)は、総額の
75.1%となるが、内訳はダイムラーが45.1%、アーバルが30%という。つまり、ダイムラーAG以外で最も発言権が強い株主がアーバルということになる。
さらにアーバルは、ダイムラーAGの株式を9.1%所有しているが、近い将来、これ15%まで延ばすといわれ、ますます発言権を強くしようとしている。
それに対して、”投資はありがたい話だが、オイルダラーのイメージが強すぎるのは何かと都合がよろしくない”という見方もある。”油臭さ”を強くしすぎないために”も、メルセデスの参戦を”ド
イツの期待”として高め、注意をそちらに引きつけておきたい。だから”二人ともドイツ人ドライバー”という協力な『武器』が必要だったのだ。ここでもJ.
バトンは、ブラウンGPでなくてメルセデスGPになった瞬間に、必要のないドライバーになったのだ。
[STINGER] / 山口正己