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ニューウェイ、ルノーF1入りの噂?!

「キレると怖いんですよ」とは言ってない?!

F1参戦中のホンダとの契約を締結したレッドブル周辺が何やら騒がしい。テクニカル・ディレクターのアドリアン・ニューウェイが、レッドブルを辞めてルノーにいくのではないか、という噂が流れている。

このニュースを受けてルノーのカルロス・ゴーンCEOは、“ニューウェイを引き抜く金が勿体ない、他でもできる”、と噂を否定したとされる。ホンダ側からすれば一安心だが、これが本当なら、ゴーンさん、F1をご存じないことになる。メルセデスのパワーユニットが圧倒的に有利ではなくなっている状況で、チーム力がなにかをご存じないことになるからだ。いまのF1は二つに分けられる。ニューウェイがいるチームといないチーム。それくらいニューウェイの存在は絶大だ。

当のニューウェイは、先週の日曜日、ルマン24時間が行なわれるサルト・サーキットを訪れ、参戦している息子のハリソンの応援していたところでルノーへの移籍を問われ、噂を否定しなかった、と、モータリング・ニューズの電子版は伝えた。

“否定しなかった”という表現は、“肯定した”と解釈させようとしているようだが、否定しなかっただけで肯定はしたわけではない。

ニューウェイは、あらゆる意味で“天才”の誉れ高い人物だ。飛行機のチケットを渡せば三度に二度は無くし、レンタカーをどこかに置き忘れ、才能と能力の総てをマシンデザインに吸い取られたような人物なのだ。

“週に8日は風洞の中にいる”、と周囲が肩をすくめたほどの研究熱心さも人並みを外れている。なおかつ、周囲に対しては、即断を要求する。頭の回転が凄まじく速いので、通常のリズムではイライラするのだ。普段はおとなしそうに見えるが、即断できずにノロノロしていると、相手構わずキレまくるとも。それだけ開発に本気で取り組んでいるということだが、周囲が凡人だと、着いていくのは簡単ではない。

とはいえ、ニューウェイに限らず、F1のトップの中でも抜きんでた存在になるためには、スローペースに付き合っていられないのはある意味当然。ニューウェイの厳しさは、本気モードの現れともいえる。

ということで、レッドブルのポテンシャルをキープするために、ニューウェイは必須だが、レッドブルに留まると、ホンダの関係者は、そのニューウェイと付き合う厳しさに直面することになる。

これは大変と思いきや、第二期ホンダF1時代のエンジニアは、「スローだとキレるのは後藤治さんも一緒でした」と笑った。厳しい闘いで勝ち抜く人物は、厳しいのが当たり前、ということだ。

ともあれ、ニューウェイ離脱がガセネタであることを祈りつつ、レッドブル・ホンダがトップに登りつめる日を夢見てもうしばらく様子をみたい。

[STINGER]山口正己

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