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ピレリ・タイヤの公式テスト最終日

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来年からブリヂストンに代わってF1にタイヤを供給するイタリアのピリレ社が、2010年11月19日-20日の二日間、今年の最終戦を行なったアブダビ(アラブ首長国連邦)のヤス・マリーナ・サーキットで実施した初の公式タイヤテストを終了した。

2日目の20も、全12チームがテストに参加。ヤス・マリーナ・サーキットを平均80周し、12チーム合計で約5500kmの走行をこなした。初日には平均500kmの走り込みを行っており、これで来年からF1の公式タイヤを供給するピレリの初テストが終了した。

合計15人のドライバーが2日目の走行に参加し、二人を走らせたフォース・インディア、マクラーレン、ザウバー以外は、それぞれドライバーを一人コースに送り出した。昨日同様、テストは午前9時から午後5時まで続き、気温23〜28°Cの好天に恵まれた。

各マシンにはミディアム2セット、ソフト2セット、合計4セットのタイヤが供給され、昨日のテストで使用されたタイヤを残していたチームもある。

各チームにはピレリの担当者が付き、ドライバーやエンジニアと連携を組んでデータの収集を行った。走行終了後には、ピレリの担当者を交えた
ブリーフィングが実施されている。

また、独自のテストを進めたニック・ハイドフェルト、ロメイン・グロジャンと共にプライベート・テストに参加していたペドロ・デ・ラ・ロサも現場に
赴き、ピレリ側の人間として作業に協力した。デ・ラ・ロサは今日も、全チームを回ってドライバーの意見を聞いた。

ピレリ・モータースポーツのポール・ヘンベリー監督は、「最初のテストは大成功だった」と2日目を振り返った。
「すべてのチームが多くの周回を重ね、全員が力を合わせて仕事をこなした。フロント・タイヤの開発に力を入れてきたが、その結果は満足のゆくものだった。月曜からは、今回のテストで集められたデータの分析にとりかかる」。

また、同監督は、最初のテストを、「忙しい2日間だったが、おかげで有益な経験を積むことができた」と総括した。
「今回は初めてのテストだったが、大成功だったと言える。ドライバーの感想も心強いもので、開発の力点が置かれていたフロント・タイヤについては、とりわけ高い評価を受けることができた。課題のひとつをクリアすることができて、とても嬉しい」。

「2日間にわたってミディアムとソフトのコンパウンドを使い、いずれも上々の成果を挙げた。特に消耗率については、好結果が出ている。2日間のアブダビ・テストで、各チームは平均1100km前後の距離を走破した。その合計は、これまでの3カ月間おこなってきたプライベート・テストの距離を越えるものだ」。

「2009年のトヨタを使った従来のテスト以上に、意義深いものと言えるだろう。チームは2011年のマシン作りを開始しており、このテストの結果が、その作業に活かされるはずだ。収集された膨大なデータの分析を月曜から開始し、12月のバーレーン・テストに備える。そこで最終的なタイヤの仕様を決定し、2月に始まる次の公式テストに完成品を持ち込むことになる」。

ピレリのテスト・プログラムは12月に再開され、12月12〜16日までのプライベート・テストでは、ふたたび高温の中での走行がテーマとなる。1月にもヨーロッパでプライベート・テストがあり、2月には次の公式テストが行われるが、微調整を目的とする次回のプライベート・テストは12月上旬にバーレーンで行われる。全チームが参加する次の公式テストが開催されるのは、2011年2月の予定。

今日のテストで各チームのドライバーが消化した周回数とタイムは次の通りだ。

なお、週の始めに新人ドライバーのテストが行なわれ、最終戦の路面にさらにラバーが載り、グリップの高くなっていたが、タイヤテストに備えて水をまき、タイヤラバーをブラシで除去する作業を行なわれた。

1. フェルナンド・アロンソ (フェラーリ) 1:40.529 / 105周
2. ミハエル・シューマッハ (メルセデスGP) 1:40.685 / 74周
3. セバスチャン・フェッテル (レッドブル) 1:40.825 / 66周
4. ルーベンス・バリチェロ (ウィリアムズ) 1:41.294 / 101周
5. ロバート・クビツァ (ルノー) 1:41.614 / 90周
6. ゲイリー・パフェット (マクラーレン) 1:41.622 / 46周
7. オリバー・ターベイ (マクラーレン) 1:41.740 / 30周
8. ポール・ディ・レスタ (フォース・インディア) 1:41.869 / 35周
9. 小林可夢偉 (BMWザウバー) / 1:42.110 / 43周
10. セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ) 1:42.145 / 98周
11. ヴィタントニオ・リウッツィ (フォース・インディア) 1:42.416 / 46周
12. セルジオ・ペレス (BMWザウバー)  1:42.777 / 46周
13. ヤルノ・トゥルーリ (ロータス) 1:44.521 / 83周
14. パストール・マルドナド (イスパニア) 1:44.768 / 65周
15. ティモ・グロック (ヴァージン) 1:44.783 / 82周

【Shigehiro Kondo】
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