可夢偉、「オーバーテイクに秘訣なし」
F1フル参戦1年目を終えた小林可夢偉。24歳の可夢偉を知る方法が、ここにある。
Q.今年1年はどんな年でしたか?
小林可夢偉(以下、可夢偉) 浮き沈みがかなりありましたね。ただ、全体的には良いシーズンでした。シーズンの初めはかなり苦戦してました。あれはかなり悪い時期でしたね。この時期はテストもできませんでしたし、その状況から持ち直すのはすごく難しかったです。それにもかかわらず、シーズンが終わる頃には、僕らはチームとしてだいぶ強くなっていました。チームは、その状況から立て直すという素晴らしい仕事をしましたし、彼らの仕事全てに感謝したいです。
Q.どの部分が一番向上しましたか?
可夢偉: あらゆる部分ですね。 そうじゃないといけないですからね。特にルーキーは。
Q.今シーズンで最高の瞬間は?
可夢偉: 日本では面白いレースをしたと思います。あれは僕にも、日本のファンにとっても楽しいものでした。
Q.では、最悪の経験は?
可夢偉: 最初の周でクラッシュしてしまったカナダGPですね。
Q.オーバーテイクの秘訣は?
可夢偉: 僕が日本人だからですよ。目が小さいから、他のクルマが見えないんです。
Q.・・・それは、本気ですか?
可夢偉: 抜けると思ったら抜くだけです。それだけで、秘訣はないんです。
Q.来年の目標は?
可夢偉: 僕の個人的な目標は、ミスを一切しないことですね。チームに望むことは、チャンピオンシップの順位を上げるために、コンスタントにポイントが取れるような良いマシンを造ってもらうことですね。
Q.休暇中には何をする予定ですか?
可夢偉: 日本でいくつかやることがあって、それからフェラーリ・オブ・ザ・ワールド(フェラーリのテーマパーク) のオープニング・セレモニーに出席するので、すぐアブダビに戻ります。それから、バリで2週間過ごします。もちろん、トレーニングもしますよ。トレーニングに関しては、次のシーズンまで運動する時間がかなりあるので助かります。一貫して運動することもすごく重要なことなんです。
Q.望みが叶うとしたら、何をお願いしたいですか?
可夢偉: 答えは簡単です。日本の漫画に出てくる’どこでもドア’が欲しいですね。どこか行きたい場所を決めたら、その特別なドアを通るんです。そうすれば、もうそこに到着してます。これはすごいですよ。世界のどこかに美しい家を建てたいですね。そうですね、建てるとしたら、多分どこか良い感じの島ですかね。 毎日そこで寝ますよ!