国内もひとつの選択肢(中嶋一貴)
中嶋一貴が久々にレーシングコースに姿見せた。11月28日のトヨタ・モータースポーツ・フェスティバル終了後の記者会見で、胸の内を訊いた。
—-今日のイベントと今年1年を振り返って
中嶋一貴(以下、一貴):日本でのイベントは1年ぶりということで、まず自分自身が楽しむことからはじめさせてもらって、僕自身レーシングカーをまともに運転するのが約1年ぶりでしたので、久しぶりの運転と、実際に車を運転してみて楽しさっていうのを感じましたし、それを少しでも伝えられたら良かったなと思います。毎年毎年、色々状況は変わってきていますけど、本当に今回いろんなトヨタの歴史のある車であるとか、今の最新の技術の車であるとか、本当にいろんな車を走らせて、それを見てもらって、後は本当に運転してもらう事ができればベストなんでしょうけども、車の楽しさってものを伝える事に関して、まだまだできる事がたくさんあると思うので、そういうことも考えさせられる1日になりました。
—-明日(29日)からFニッポンのテストを予定していますが、ブログではまだ決まったわけではないという言葉がありましたけども、今後の見通し、御自身のプランというか、希望というものはどういったイメージなのでしょうか?
一貴:現状は、まだはっきり発表できる事はないんですけども、明日、明後日とフォーミュラ・ニッポンのテストを受けさせていただいて、先ほども申し上げましたが僕自身、一年間レーシングカーに乗っていない状況でしたので、走る機会があれば出来るだけ走らせていただくというのが第一の理由でテストをさせていただきますけど、今後については状況的には、微妙なところでして、あまり言うことができないです。僕個人の一番の希望として海外で活躍したいというのがありますし、ただ、今のところ日本の国内でやるということもひとつの選択肢としてはあるので、そのうちしっかりと発表できると思います。
—-希望としてはもう来年は何らかのカテゴリーで走りたいと気持ちは強い?
一貴:そうですね。何にしても絶対にレースはします。2年乗らないのはないと自分では思っています。
—-海外というお話でしたが、最優先は、やはりF1でしょうか?
一貴:はい。自分の中では常にF1で活躍するというのをずっと目標にしてきましたし、これからもずっと変わらないと思います。ただ、F1以外のレースも常に全ての選択肢になってくると思いますし、何よりもレーシングドライバーというのが自分の職業だと思っていますので、プロのレーシングドライバーとして活躍できる場があればもうどこでも乗っていきたいというふうには思っております。