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ロータス・ルノーのラインナップに名を連ねるペトロフ

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2011年、2012年もロータス・ルノーGPのドライバーを務めるペトロフ。

ロータス・ルノーGPのドライバーズ・ラインナップが確定し、ヴィタリー・ペトロフが2011年、2012年もチームに留まることが決まった。来季はロバート・クビツァとのコンビでF1世界選手権を戦うことになっている。ロータス・ルノーGPのチェアマン、ジェラール・ロペスは、こう述べている。「ヴィタリーとの契約を2年間延長することができ、たいへん喜んでいる。2010年シーズン中も、ヴィタリーは何度となく優れた潜在能力を垣間見せていた。あとは毎回、レースの週末にすべての要素を上手く纏めあげることができるかどうかだろう。そしてこれが、ヴィタリーの目標になる。ヴィタリーとチームが手を結んだことにより、ロシアにおけるF1への関心も高まっている。この2〜3カ月間で、ロシアの有力な企業との協力関係も確立された。これから2年間、ヴィタリーと共に戦うことでそうした企業との結びつきを強化していきたい」。

◆ロータス・ルノーGP エリック・ブーリエ代表

「2011年、2012年とヴィタリーがチームに留まることが決まり、たいへん嬉しく思っている。これによって、2010年に築き上げた信頼関係をさらに強めてゆくことができることになった。チーム全員が、今もより高い戦闘力を目指して全力で働いており、ドライバーズ・ラインナップの安定は、そのためにもたいへん有利な材料となるだろう。ロバート・クビツァはスピードと安定性の両面ですばらしい手本を示してくれた。来季はヴィタリーも、それに近い活躍を演じてくれることだろう」。

◆ヴィタリー・ペトロフ

「チームとの関係を継続することができて嬉しいし、2011年、2012年とロータス・ルノーを代表して戦えることを、すごく誇らしく思ってるよ。1年間、F1の流儀やサーキット、マシンについて多くを学んできた。それを活かして、これからさらに前へ進んでゆくつもりだよ。もういちど素晴らしいチームと仕事ができることになって、今からワクワクしてるよ。きっと好成績を残すことができると思う。2010年は経験を積む年で、2011年にその真価が問われるんだ。そのための準備はできてるよ」。

ヴィタリー・ペトロフとの一問一答
Q.ロータス・ルノーに留まることが決まった心境は?
「最高の気分だね。1年間、ものすごくたくさんのことを勉強したから、2011年はさらに強くなってるはずだよ。チームの一員として戦えるのは誇らしいことだし、ぜひとも期待に応えたいね」。

Q.デビュー・シーズンをふり返って、いちばん楽しい想い出は何ですか?

「印象的な出来事はたくさんあったんだ。ミハエル・シューマッハとマーク・ウェバーを抜いて初めてポイントを獲得した上海のレースは、忘れられないよ。初めて予選Q3へ進んだトルコも重要な一戦だったね。そしてもちろん、すべてが順調だったハンガリーGPは、最高のレースだったといえるだろうね」。

Q.F1ドライバーになって、生活はどう変りましたか?

「移動が増えて自分の時間か少なくなったけれど、好きなことをするためだから不満はないよ。クリスマス・プレゼントをもらった子供のような気持ちさ。思っていたほど楽な状況ではないけれど、とにかく毎日が驚きの連続で、たった24人しかいないF1ドライバーのひとりに加われたことを、本当に幸運だと思っているよ」。

Q.ロータス・ルノーGPには慣れましたか?

「もちろん。このチームには、以前のドライバーが口をそろえて言っているとおり、特別な雰囲気があるんだ。家族的でとても暖かいし、とてもよくしてもらっているよ」。

Q.ロシアのF1に対する見方は、良くなっていると思いますか?

「確実に上向いていて、いつも国の人たちに支えてもらっているんだ。最近も、代表的な雑誌が、僕をロシアで最も魅力的な人間を選ぶトップ10のリストに加えてくれたしね。F1の人気はどんどん高まっているし、もうすぐGPも開催される。そうなれば、さらに関心が集まるだろうね。プーチン首相まで、ルノーF1の体験走行をしたほどだよ」。

Q.2011年の目標は?

「チームとして、やらなければならないことがいくつかあるんだ。新しいタイヤや可変ウイング、KERSなど、今までになかった要素が加わるからね。インドで初めてのレースもある。ということで、順応すべきことも多いけれど、そのおかげでレースはより見応えのあるものになるだろうね。新しいマシンの風洞実験を見たんだけど、なかなか期待できそうだったよ。新しいカラーリングも気に入ったし、開幕が待ち遠しいね」。

Q.2年目にはどの程度の成績を狙っていますか?
「まずはドライバーとして成長しつづけて、安定性を身につけることだね。1年目には自分のミスでポイントを逃したレースがいくつかあったんだ。そのあたりを、まず改善しなければならないね。速さは証明できたと思うけれど、レースの週末を通じて安定した力を発揮して、どのセッションでも最高の走りをすることが重要なんだ」。

Q.2月のテストまで、どのように過ごす予定ですか?

「2〜3日マラネロへ行くつもりだったけれど、やめた方がいいんじゃないかと言われてね。忙しい1年を過ごしたんだから、それよりも故郷で家族や友人たちとゆっくり過ごした方がいいのかもしれない。しっかりと充電して新しいシーズンに備えるというわけさ。1月になったら工場でエンジニアと会って、シート合わせなどをすることになっているんだ」。

【翻訳:Shigehiro Kondo】
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