ピレリ、アブダビでのテストを完了
ピレリは、F1にタイヤを供給するためのプライベート・テストをアブダビで完了した。
今回もトヨタのTF109を使用し、ペドロ・デ・ラ・ロサがテストを担当。F1で初の夜間ウェット・コンディションという歴史的なテストを行なったピレリは、F1用タイヤ「Pゼロ」のウェットとインターミディエイト・タイヤ※をテストした。
2日間のテストでピレリは、ヤス・マリーナ・サーキットの北コース3.1kmに水を撒き、レイン・コンディションを再現。水の量は2日間で、およそ140,000リットル使用した。
ウェット・テスト初日は、今シーズンに使用するウェットタイヤを選ぶことが目的だった。強烈な証明に照らされながら、デ・ラ・ロサは119周、約372kmを走破。2日目も同程度の距離を走ったが、2日目の目的は、インターミディエイト・タイヤのクロスオーバー・ポイントを見極めることだった。これは、ウェットからインターミディエイト、インターミディエイトからドライにタイヤを交換するときに重要なポイントになる。
◆ペドロ・デ・ラ・ロサ
「僕はピレリはF1への準備が整っていると思う。ドライタイヤのテストはすごく上手く行ったし、バーレーンのテストで学んだことは全部確認したんだ。それから、初めて夜のドライ・コンディションでテストをすることになったけど、最も重要だったのは、一貫して水位を一定に保つことができたことなんだ。おかげで、今回のテストで正確な結果を得ることができた。今回は、テストの締めくくりとして、ウェットとインターミディエイトをテストしたんだ。どっちも競争力があって、安定していたよ」。
◆ポール・ヘンベリー(ピレリ モータースポーツ・ディレクター)
「アブダビのテストは、激務をこなしてくれたペドロとスタッフのおかげで、たいへんポジティブなものとなった。我々は、夜間のウェット・コンディションでテストするという、F1初の試みを行なったことを誇りに思う。我々は、F1に貢献できることを強く信じている。我々は、強いスポットライトに照らされ、水しぶきを巻き上げながら走るマシンの姿を、これからも記憶に留めておくことだろう。まだF1に不慣れで、学ぶことはたくさんあるが、来月行われるF1公式合同テストには、強力なパッケージを準備することができると確信している」。
※インターミディエイト・タイヤ
レインとドライの中間のタイヤのこと。