ザウバー・F1・チーム ドライバー会見
Q.初めてのF1シーズンを前にした心境は?
セルジオ・ペレス(以下、ペレス): すごく楽しみだよ。これまでの努力が報われたということだからね。開幕してからも、いろいろと勉強することがおおいから、頑張らないと。F1に乗ったのは1日半だけで、ほとんど経験がないんだ。明日と明後日が実質的に初めての走行ということになるね。
Q.今シーズンの見通しは?
ペレス: 分からないことが多くて、厳しいシーズンになると思う。カムイからできるだけ多くのことを吸収してたい。彼とはいい関係だから一緒に頑張りたいよ。
Q.昨年の好成績だけではなく、金銭的な面や家族の協力もザウバー入りの原動力になったと思いますがいかがでしょう?
ペレス: もちろんどうしてザウバーに入れたか、理解しているよ。メキシコからの支援は大きかった。去年の成績はまずまずだと思うけど、そのおかげでチャンスをつかむことができたんだ。母国からサポートを受けられることを誇りに思ってるよ。
Q.フェラーリ・アカデミーの一員として、シミュレーターを使うことができたのですか?
ペレス: はい。
Q.今年はふたつ、新しいコースが加わりますが?
ペレス: まったく新しい経験だから、大変だとは思うけれど、なんとか対応していきたい。
Q.昨年はフル参戦1年目を大変順調にこなせましたね?
可夢偉: 去年は戦術の面もふくめて、挑戦の年でした。上手くいかなかったこともあるけれど、まずは満足してます。
Q.スーパーマン並みの追い越しを見せてくれましたが、今年はどうでしょう?
可夢偉: トヨタに乗った最初のレースで2度追い越しに成功して、自信を持てたのがよかったですね。今でも同じように自信を持ってやってます。追い越しはもちろん難しいけれど、僕にとっては自然なことです。今年は可動式リヤウイングが登場して、観客にとってレースが面白くなると思います。ただ、ドライバーとしては、複雑で難しいシステムですね。上手く働いてくれればいいですけど、トラブルが発生した場合、危険かもしれないです。
Q.久々のメキシコ人F1ドライバーとして期待されている分、プレッシャーも大きいのでは?
ペレス: メキシコ人のF1ドライバーが誕生するのは30年ぶりで、すごく注目されているよ。プレッシャーもたしかにあるけれど、むしろそれをバネにしていきたいね。
Q.F1デビューまでに、ずいぶん苦労もあったと思いますが?
ペレス: もちろん。F1ドライバーになるという夢を叶えるため、15才の時にたった一人でメキシコをはなれて、生活もなにもかも変わったんだ。レースだけじゃなくて、いろいろな苦しいこともあった。それでもこうしてF1に乗れることになって、その甲斐があったと思うよ。これからも苦労すると思うけれど、全力で戦うつもりさ。
Q.何年も前から、現在のスポンサーのサポートを受けてきましたね?
ペレス: 2004年から、F1をめざして一緒にやってきたんだ。
Q.フェラーリ・アカデミーにいたメリットは?
ペレス: シミュレーターを使ったり、テストができたり、レース活動でも、ずいぶん助けてもらったよ。こうしてザウバーの一員になったわけだけど、とても感謝しているよ。
Q.いつかフェラーリに乗りたいのでは?
ペレス: 今はザウバーのために全力を尽くすことしか考えていないよ。フェラーリに乗れる日が来れば素晴らしいだろうけど、先のことは判らないからね。とにかく、ザウバー・チームに入れたことを誇りに思ってるよ。