可夢偉 会見全録(バレンシア・テスト前日)
本日は、”フィルミングデー”
可夢偉は、午前中に公開された2011年マシンのロールアウト(シェイクダウンテスト)を、午後2時からオートドロモ・リカルド・トルモで行なった。
ただし、チームの発表は、テストではなく”フィルミング”。本来の力を出さずに、だから”クルマのフィーリングはまだわからない”と”初乗り”をコメントした。
Q.初めての走行でしたが、今日はどういうことを?
可夢偉:撮影して、後は、特に何もしていないです(笑)。
Q.今年のクルマは初めてだったですが。
可夢偉:まず、新車に初めて乗って、新車の時は粉がいっぱいたまっているみたいで、出て行って瞬間に目にいっぱい粉が入りました。
Q.え、どういうこと?
可夢偉:作っている時に、いろいろ粉が出るじゃないですか。それが、出て行って風が入った瞬間、全部ヘルメットに入ってきた!
Q.なるほど!! 視界の邪魔には?
可夢偉:目をパチパチしてました(笑)。
Q.それがクリーンアップされてからは。
可夢偉:これが普通のF1だな、と(笑)。
Q.粉も出ないし。
可夢偉:そう(笑)。あんなにゴミがいっぱい出てきたら、レースを走れないですから。
Q.クルマの感触としては?
可夢偉:感触は特に何もないですね、フィルミングなんで。そんなにたくさん走ったわけでもないし、単純に、システムの確認をしただけですから。クルマが燃えたり、とかいうトラブルもなく、撮影ができて、明日に向けて、クルマは大丈夫じゃないかな、と。
Q.去年の11月のテスト以来、久々に走ったわけですが、肉体的にはどうでしたか?
可夢偉:全然、大丈夫でした!!
Q.本来のスピードでもないし。
可夢偉:そうですね。本来のタイムが何秒かわからないですが。
Q.このクルマを初めて見たのは、いつだったんですか?
可夢偉:今日です。
Q.外観を見たときの印象は?
可夢偉:フェラーリとあまり変わらないんじゃないかな、と。
Q.粉が出たこともあってなかなか大変だったと思いますが(笑)、クルマの素性は、最初に転がしたときにわかるという話を聞きますが、いかがでしたか?
可夢偉 それは、フィルミングなのでわからないです。他の人が言うシェイクダウンと違うので。普通は、テストしてからフィルミングに入るじゃないですか。その一発目で、タイヤも違うし。
Q.シートなどの感触は?
可夢偉:去年と一緒なので問題ないです。
Q.視界は?
可夢偉:問題ないです。(目の前に)カメラを載っけられたときは、ヤバかったですけど。どこだ?!みたいな(笑)。
Q.ノーズが高くなっている影響は?
可夢偉: まったくないです。去年の方が上がっているでしょ、ノーズじたいは。
Q.足の位置(高さ)も気にならない?
可夢偉:あまり。
Q.KERS(カーズ=運動エネルギー回生装置)も使っている?
可夢偉:メカニックの練習がメインですね。飛んでいるので。
Q.(一昨年、BMWザウバーがKERSでメカニックが弾かれるアクシデントが)ありましたね。
可夢偉:で、練習をやったんだと思います。だから(実際にトライしたのは)リヤウィングだけ。リヤウィングは初めての体験なんで。
Q.ちゃんと動いた?
可夢偉:ええ、一応は。
Q.会見で、リーダーの自覚のようなことを言っていましたが、初めてクルマに乗った時にそういう気分になりましたか?
可夢偉:なかったです。フィルミングなんで。明日は、ちゃんと(笑)。
Q.レースと比較して、何パーセントくらいの走りでしたか?
可夢偉:ボタン操作ばっかりだったから。流している感じ、というか。
Q.去年とは、ボタンの配置とか違うんですか?
可夢偉:一緒です。
(広報担当)そろそろよろしいかしら。
可夢偉:なにもしゃべってないよ、今日はフィルミングだから(笑)。
Q.本番テストが始まる明日、頑張ってください。
可夢偉:頑張ります!!