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メルセデスの新車がバレンシアに登場

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2011年のF1世界選手権を戦う新しいシルバー・アロー、MGP-W02が、スペインのバレンシア・サーキットに登場した。発表会がおこなわれたメルセデスGPペトロナス・チームのガレージには、ニコ・ロズベルクとミハエル・シューマッハーが立ち会った。

1955年以降で2台目となるメルセデスGPペトロナスMGP W02は、12ヶ月にわたる設計と開発の成果だ。

新しいマシンは昨年型を発展させたもので、統のシルバー・アローとペトロナスのシンボルであるグリーンの塗装をほどこされている。

MGP W02は、2年ぶりに登場するKERS(運動エネルギー回収システム)を採用している。メルセデス製のKERSはこのシステムが初めて使われた2009年に勝ち星を挙げている。今年はさらにドライバーが制御する可動式リヤウイングとピレリ・タイヤが新しく使用される。

ドライバーは昨年に続き、7度世界チャンピオンとなったミハエル・シューマッハーと昨年3回表彰台に立ったニコ・ロズベルクという優秀な二人が起用される。

◆ミハエル・シューマッハ

「やっと待っているだけの時期が終わり、新しいシーズンが始まる。最終戦から初テストまでの時間は、ドライバーにとって長く感じられるものなんだ。冬の間から開発に関わって、充分な進歩があったと信じてはいるが、それでも新しいマシンを公開する瞬間はなんとも言えないものだよ。人が集まると、緊張感が増す。とにかく、新しいシーズンの開幕が待ち遠しいね。何度も言ってきたとおり、今年は大きなことをしようと考えている。今年は表彰台の常連になれると信じているし、できればその真ん中に立ちたいね」。

◆ニコ・ロズベルク
「初めて新しいマシンを走らせて感触を確認するのは、いつも楽しみなんだ。今年はピレリ・タイヤという新しい要素が加わるけれど、昨年アブダビで試した印象は良好だった。去年を上回る結果を残すために、高い目標を掲げているよ。上位に食い込んで、勝敗を争うことになるだろうね。ブラックリーとブリックスワースの工場では、スタッフ全員が全力を尽くしてきた。そして,皆が新しいマシンの走りに注目しているんだ」。

◆ロス・ブロウン(チーム代表)
「新しいマシンを初めて走らせるのは興奮するもので、今年も例外ではない。メルセデスのワークス・チームとして戦うのは2年めで、エンジン・チームとの連携も充実してきた。ファクトリーと現場の双方で技術陣の組織を整備し、スタッフを強化したことにより、重要な部門の仕事ぶりが、さらに進歩することだろう」。

「MGP02の開発コンセプトは早い時期に決まっており、デザイン面で高い目標を設定すると同時に、2011年を通じたプランも整備されている。共にマシンが優秀ならば勝てる力を持ったミハエルとニコという二人のドライバーを擁し、シルバー・アローの進化を証明しようと考えている。最初からペースメーカーの役割を果すつもりだが、もしそうならなかった場合でも、すぐに反撃する態勢が整っている。新しいシーズンがどんな展開になるか、全員で楽しみに見守っていきたい」。

【翻訳:Shigehiro Kondo】 
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