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決戦前夜のピット。レッドブルに何かが起きている!?

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フェラーリには8人。

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マクラーレンは9人が作業中。

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レッドブルでは12人が作業中。そのうち3人が、フェッテル車の下に潜っている。

2011年F1GP開幕戦のスケジュール開始を明日に控えたメルボルン。シーズン最初のレースを目前にしたアルバートパークの各チームのピットでの”最後の調整”の対応には、それぞれの状況がうっすらと見え隠れしていた。

オフテストの状況から、レッドブルの優位を誰もが予測している。そこにフェラーリが続き、マクラーレンは若干出遅れて続く。これが開幕戦の勢力図の大方の見方だ。ところが、夕刻のアルバートパークのガレージには、この”トップ3″の中でも本命視されるレッドブルに、ちょっと気になる事態が見えていた。

陽が傾き始めた午後6時半、レッドブルとフェラーリとマクラーレンのピット。通常、すべての作業が終わっている時間帯である。トップ3なら、作業といえば、ボディを磨くか、タイヤ交換の練習をするかくらいの時期である。もちろん今年は、タイヤがブリヂストンからピレリに替わり、リヤウィングが可動式になり、KERS(カーズ=Kinetic Energy Recovery Systemの略。運動エネルギー回生装置)が再登場するなど、大きな変革を迎え、準備に時間がかかったとしてもなんの不思議もない。

一方で、開幕戦に予定されていたバーレーンGPが、政変で日程延期になった。その結果、代替開幕戦となるオーストラリアGPまでの2週間が、開発猶予としてチームに与えられることになった。本来どおりに開幕戦がバーレーンGPだったなら、諦めざるを得なかったった開発に、チャンス到来。その余裕に積極的に取り組んだ結果、時間が足らなくなる事態も想像できる。

かくて、トップチームならすっかり作業が終了しているこの時間に、レッドブルののガレージでは、12人のメカニックが作業を続けていたのである。そのうち3人は、作業台に載せられたマシンの下に潜っていた。彼らの表情は、少なくともリラックスしているようにはみえなたかった。作業の内容は定かではないが、切削作業を行なうリューターの音も響いていた。

この時点で、マクラーレンのガレージで9人、フェラーリの ガレージで8人が、比較的ゆったりと作業をしているように見えた。その隣のメルセデスGPは、盛んにタイヤ交換の練習をしている。レッドブルになにか起きているのだろうか。

木曜日の夜の段階で、大方の予想は、相変わらずレッドブル優位だが、木曜日好例のフライデー5に参加したフェラーリのエース、フェルナンド・アロンソは、「今は勝ってもおかしくないチームが5つか6つある。2レース終われば、それが3〜4チームになり、3〜4レース終われば、2つか3つのチームになるだろう」と、意味深長なコメントを発した。決して、「レッドブルが勝つ」とは言わなかった。

逆に注目されるのは、念入りにタイヤ交換の練習を重ねていたメルセデスGPと、そして、もう1チーム。すでにガレージに4人だけがゆったりと作業をしていたザウバーである。

ピレリのエンジニアは、タイヤ交換がコースによっては4回になるかもしれないと予測した。複雑に絡み合って見えなかった2011年。その序章が、金曜日のフリー走行で、開幕戦の序列が、見えてくるかもしれない。

[STINGER]山口正己
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