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レッドブルの悩み?!

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今年のF1、ピレリ・タイヤとDRS(可変リヤウィング)の話題が目立っているが、復活したKERS(カーズ=Kinetic Energy Recovery Systemの略。運動エネルギー回生装置)が、実は影でレースの行方を左右しているかもしれない。

KERSを搭載すれば、当然のこととして、バッテリーとモーターを収納載するスペースが必要になる。どこに置くかが問題だ。

通常、重量物であることから、できる限り車体の中央付近の低い位置に搭載したい。となると、同じく重量物として先住の燃料タンクのスペースにもぐり込ませることになる。運転席背後の燃料タンクは、元々スタート時点では約160kgの重量があり、レース終了時点にはほぼゼロになる。この重量変化をできる限り小さくして、運動性能が変わらないようにするのが、マシンデザインの基本中の基本。つまり、元々考え抜いて決めた燃料タンクの位置や形状は動かしたくない。

重心位置の変化を最小限に抑えてKERSをもぐり込ませるとなると、燃料タンクの最後端下側がKERSの居場所になる。そうなると、燃料タンクが追いやられた分だけ、スペースをどこかでかせがなければならなくなる。

多くのチームは、燃料タンクの位置をそのままに、ドライバー背後の傾きを立ち上がらせる方向に強くして、そこで増える分を相殺スペースに使っている。

結果としてドライバーの着座姿勢が起きる形になる。去年のマシンと比べて観察すると、今年のマシンは、ドライバーのヘルメットが若干、去年より上に出ているのが分かる。この分だけ、ドライバーの頭が高くなるのだ。

110522RB2.jpgしかし、レッドブルのエイドリアン・ニューウェイは、高さを変えずに、左右にタンクを広げることで、重心位置が上がることを防いでいるのではないか、という予測ができる。さらに、KERSの本体以外の補機類を、車体後部に回して、燃料タンクのスペースを去年と同じ状態に保った。

だが、そうすることでひとつ問題が出る。現在のガスバッグ(燃料タンクは)スペースの有効利用のために複雑に入り組んだ形をしており、スペースだけを考えて追い出されたKERSの補機類が、たとえば熱処理の問題を抱えることになる。

クラス違いの速さを見せるレッドブルは、実は、ギリギリの状態で走っているのかもしれないのだ。

[STINGER]山口正己
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