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伝説のロータスがヘンゼルに新テストコースをオープン

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ペトロフやセナの現役F1ドライバーを始め、マンセルやアレジといったグループ・ロータスにゆかりのあるドライバーが集合。

ナイジェル・マンセルは30年以上前に輝かしいF1キャリアをスタートさせたエセックス・ロータス81Bのエキゾースト・ノートを轟かせ、改修されたグループ・ロータス、ヘンゼル・テストコースの開場を宣言した。

マンセルを先頭に、画期的なツインシャシーを持ち、実戦への出場を認められなかった1980年のタイプ88など、7台の素晴しいレーシング・マシンが隊列を組んで新コースを試走している。ロータス125エコス・エクスピアレンスには、やはり元F1ドライバーのジャン・アレジガ乗り込み、ロータス・ルノーGPのヴィタリー・ペトロフ、ブルーノ・セナのもイベントに参加した。

現役のF1マシンが歴史あるヘンゼルのテストコースを走るのは1980年代以来のことだ。コース・レイアウト自体はコーナーがひとつ追加されただけでほとんど従来どおりだが、路面の全面改修と拡張されたランオフエリアによって現代のレーシング・マシンや高性能車にとりふさわしいコースとなった。コーナーとストレート、減速区間を巧みに組み合わせたレイアウトは、さまざまな車両のあらゆる側面をチェックし、ロータス・ドライビング・アカデミーに参加するドライバーの技量を吟味するのに最適と言えるだろう。広々としたワークショップに加え、今後ピット・ビルディングとホスピタリティ・ユニットが新設される予定だ。

◆バニー・ベアー(グループ・ロータス最高経営責任者)
「1年前、我々は新しいモデルのラインナップと精力的なモータースポーツへの関与を通じて伝統あるロータスをさらに活気づける計画を発表した。1年ですべてのプランをなし遂げたが、テストコースの改修もその重要な一部だった。路面や周辺施設の改修にすぎないと言われるかもしれないが、確実に前進しつつあると示すことが精神面に大きな影響を及ぼすはずだ。従業員や協賛企業の人たちは、目標を達成するという我々の決意を感じ取ってくれるだろう」。

◆ナイジェル・マンセル(グループ・ロータス親善大使/1992年のF1世界チャンピオン)

「30年ぶりにロータス81Bを走らせることができ、感激している。へーゼルは特別な場所なので、レオ、グレッグという二人の息子と一緒に走るのは素晴しい経験だった」。

◆クレイグ・チャップマン(元チーム・ロータス監督)
「父がここでロータス49をテストしていた日のことは、今でもよく憶えている。ヘルメットは被っておらず、このマシンなら勝てると確信したのか、満面の笑みを浮かべていた。ストレートを倍に伸ばし、コースは父が計画していたとおりのものになった。コースは元の状態をよく保っており、そこを7台のマシンが走る姿を見て感慨もひとしおだった。今日のことは決して忘れないだろう。ロータスは復活し、父のイニシャルをつけたマシンが世界のサーキットを走っているのを見ると、誇らしさで胸かいっぱいになる」。

◆ジャン・アレジ(グループ・ロータス親善大使/元F1ドライバー)
「初めてコースに出たときはストレートの長さに驚いたけれど、レーシング・マシンだけではなく、市販車のテストもおこなうのだから当然だろうね。その目的には完璧なレイアウトだ。素晴しいテストコースだと思う。今日は一般人がF1を経験するためのT125を走らせたんだ。開発は順調に進んでいるようだね。ジェームス・ロシターは、このコースを舞台に腕を振るっている。私自身にとっても素晴しい経験だった」。

◆ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP サード・ドライバー)
「ヴィタリー(・ペトロフ)と追いつ追われつで、すごく楽しかったよ。このコースはハンドリングとブレーキを試すのにもってこいだね。現役のF1マシンが走ったのはずいぶん久しぶりだろうね。僕の能力と仕事振りを信頼してくれるグループ・ロータスとの関係は特別なものなんだ。もちろん僕の家族とも縁が深い。アイルトンはコーリン・チャップマンのおかげで大きくなったようなものだから、とても感謝しているんだ。伯父がいつもテストしていたコースを走ることができて、感激してるよ」。

◆ジェームス・ロシター(ロータス・モータースポーツ ファクトリー・ドライバー)
「サーキットは全面的に再舗装され、全長も長くなった。ランオフエリアが広がったおかげで、これまで以上に攻めることができるだろう。高速、中速、低速とあらゆる種類のコーナーがあり、長いストレートの終わりではブレーキを酷使しなければならない。190度の長いコーナーもふたつある。あらゆる種類のコーナーが揃っているから、マシンの性能を引き出すのに最適だ」

◆カール・ハインツ・カルプフェル(グループ・ロータス実行委員長/元ロールスロイス、マセラティ最高経営責任者)
「来るたびに設備と製品が新しくなっており、従業員の士気も高い。間違いなく正しい方向へ進んでいる証拠だろう。コーリン・チャップマンが望んでいたとおりになっているのではないだろうか。彼は後ろをふりむかず、常に前進することを考えていた人物だ」。

【翻訳:Shigehiro Kondo】

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ペトロフとセナ。

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マシンに乗り込むマンセル。

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マシンに乗り込むマンセル。

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サーキットに並んだロータスのマシン。
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