佐藤琢磨、日本人初ポール!!
ポールポジションを獲得し、喜びの琢磨。
アメリカのF1、IZODインディカー・シリーズで、佐藤琢磨がポールポジションを獲得した。
第8戦アイオワ州のショートオーバル、全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイでのアイオワ・コーン・インディ250。今シーズンの折り返しイベントだ。
琢磨は、ダニカ・パトリック、チームメイトのトニー・カナーンを従え、1990年にヒロ松下がCARTシリーズに参戦して以来、日本人として初の快挙を達成した。
今回のレースは、ナイトレースで、予選は金曜日、決勝は土曜の夜に行なわれるが、くじ引きで21番目に予選アタックを行なった琢磨は、チームメイトのデータを反映して有利に進められるチャンスを最大限に活かして、180.375マイル/hでポールポジションを奪った。
琢磨は、先週、父親の和利さんを亡くしており、葬儀のために一時帰国し、2日間の滞在だけでとんぼ返りするハードスケジュールをこなしての快挙だった。
佐藤琢磨
「初めてのポールポジションはすごくうれしいです。チームにありがとうと言いたい。ここまで支えてきてくれているファン、スポンサーの方々にも感謝しています。昨年もアイオワではよいパフォーマンスを見せることができていましたから、今年も競争力のあるマシンでレースに臨めると考えていました。プラクティスではニュータイヤを3セット使って集中してクルマを作り、予選ではベストの走りができました。自分のキャリアにとってもうれしいポールですが、これまでにたくさんの日本人の先輩たちが挑戦してきて、今回こうしてインディカー・シリーズで一歩前へと進むことができたので、日本のモータースポーツ界にとっても貢献できたのかな、と思います。予選も大切だと考えて集中してやってきましたが、決勝の方が重要です。この後のプラクティスでレース用のマシンセッティングをよいものに仕上げ、明日のレースを力強く戦いたいと思います」。