ルノー、ハイドフェルトのマシンを廃棄処分へ
廃棄処分となったハイドフェルトのR31-04。
ロータス・ルノーGPは、先週末に行なわれたハンガリーGPの決勝で炎上したニック・ハイドフェルトのマシンを廃棄処分することを決定した。
ハイドフェルトのマシンは、ハンガリーGP決勝中に行った2回目のピット作業中に白煙を上げ、ピットレーンを抜けてコース上に戻ると、マシンのサイド・ポンツーンが爆発し、炎上した。
ルノーのテクニカル・ディレクターのジェームズ・アリソンは、マシンの発火原因はエキゾーストの亀裂によるものと説明した。
「今回は、いつもとは違うエンジン・マッピングを採用したことで、エキゾーストがいつも以上に加熱され、それが元でエキゾーストに亀裂が生じたのだと思う。マシンには温度を測るセンサーがついているが、該当箇所はセンサーの感知できない部分で温度が上昇していたため、探知できなかった。その状態でニックはピットにはいったのだろう。その時のピット作業は、通常よりも時間がかかっていた。タイヤを交換するまでに6.3秒かかり、その間にエンジンは高回転を維持した。このような状況では、エキゾーストは毎秒、約100℃のペースで温度が上昇する。温度の上昇が致命傷となり、発火につながった。また、マシンの爆発は、マシン内にある空気ボンベが火災による加熱によって起こったものだ」。