小林可夢偉 レース後･会見全録【イタリアGP(日)】（2／2）
「決勝に強いザウバー？それはイメージだけ、もう古い！（笑）」
◆ノーズ交換後のペースは悪くなかった
—スタート直後、ゴチャゴチャとなったときの状況を詳しく。
可夢偉:まあ、HRTのマシンが（スピンして）ぶっ飛んできて、ゴチャゴチャにして、（後続の）ぼくらは行き場がなくなって、ブレーキを（すぐ）前のクルマ（ブエミ/トロロッソ）に踏まれたときに—ぼくも前（遠くの前方）を見てなかったから、それでブレーキを踏んだけれど、間に合わずにフロントウイングを壊して･･･。
—-誰かと当たった？
可夢偉:当たりました！ いや、ヘンなところで（互いに）ブレーキを踏んだから。
—-そして？
可夢偉:それでフロントウイング壊れて、フロントタイヤを（壊れたウイングが）削ってしまって、（タイヤの）交換をしなければいけなくなって。
—-でも、そのあとの追い上げのペースは非常によかったよね？
可夢偉:悪くはなかった。
—-そのあとで、ミッションが壊れたのはどうしようもなかったけど。シンガポールでは、クルマのアップデートがある？
可夢偉:わかんない。あればいいな、ということだけ。
—-鈴鹿は楽しみにしたいんだけど。でも、けっこう大変そうだ？（笑）
可夢偉:ねえ！（笑）･･･あんまり、考えないで。まずはシンガポール！
—-スパとここは、辛いという予想はされてたけど？
可夢偉:どっちも、辛かったですよ。
◆タイヤを温存して、あのままフィニッシュという戦略
—-今日は、トラブルがなかったら入賞してましたね？
可夢偉:そう、もったいないね！（笑）
—-戦略的には、どういうプランで？
可夢偉:あのまま、ゴール！
—-タイヤは、フィニッシュまで大丈夫だった？
可夢偉:だから、温存モードで（走ってた）。
—-ペースとしては、気持、抑えていた？
可夢偉:･･･で、ついて行けてたから、悪くなかった。
—-このコースで、タイヤを温存するというのは、ブレーキングをやんわりするという感じ？
可夢偉:いや、そんなことなくて、全体的に、ね。
—-去年は、ギヤボックスがスタートする前に壊れましたよね？
可夢偉:そう、なか（内部）が。
—-今日も、予選よりはいいペースで、”決勝に強いザウバー”という感じだったけど？
可夢偉:そんなことない、それはイメージだけ、もう古い！（笑）
—-“決勝に強いドライバー”なら、ここにいるけど？（笑）
可夢偉:決勝に･･･。いまは、”トチ狂ってるザウバー”かな（笑）
—-え!?（笑）
可夢偉:完全に、何か、トチ狂ってるでしょ、いまは。すべてが噛み合ってないから。去年の最初（序盤）みたいになってきてる──。
—-戦略的に見ても？
可夢偉:今日は（ノーズ交換は）予想外だったけど、それが何とか、挽回できそうだった、ということで。
