神電、マン島に出発!!
新たなチャレンジに向けて出発を待つ神電。(4月28日撮影)
5月1日、無限(M-TEC)が独自に製作した次世代バイク”神電(SHINDEN)”が、イギリスのマン島に向けて送り出された。
神電は、モーターを動力にする電動レーサー。1907年からの分厚い伝統を誇る世界一過酷なマン島TTレースに、2009年から加わった”TT Zero Challenge”クラスに参加する。
このクラスは、”CO2を排出しない動力”が条件だが、事実上、モーター駆動に限られ、年々盛り上がりを見せ、平均速度100mph(時速160km)が当面のターゲットになっている。
マン島TTレースは、60.72kmの市街地コースとして知られるが、ホンダが1959年から参戦し、その後、2輪GPからさらにはF1へとつながるホンダのレーシングスピリットの原点となるレースだ。ホンダ直系の無限が、電動レーサーで挑むのは、大きなエポックとして、イギリスを中心とするバイク関連に限らないレーシング・フィールドから大きな注目を集めている。
神電は、モーター駆動というだけでなく、軽量化のために、オールカーボンファイバーという画期的なフレームを持つ。すでに、3月中旬に、チャレンジ・プロジェクトのライダーを務めるマン島TTで17勝を誇るジョン・マクギネスが来日してツインリンクもてぎの試走を済ませた。マクギネスは、”性能は文句のつけどころがない。マン島TTのマウンテンコースを走る日が楽しみだ”と絶賛した。
マン島TTレースは、6月6日に決勝レースが行なわれる。
*神電と、無限のチャレンジ詳細は、追って。